第百四十七話:虚ろなプロミヴォ〜ン

プロマシア発売で新しく追加されたミッション「プロマシアミッション」通称PM。それは、インストール後、デルクフの塔に行く事でイベントムービーが始まる、というものだった。

ジラートの時も、新しいミッションには大分興奮したけれど、今回のイベントムービーは、まるで映画のオープニングさながらの迫力だった。今までと繋がっているようで、新しく判明した事柄のストーリー。途切れ途切れに見え隠れする謎。悪人なのか、善人なのか、まだわからないたくさんの登場人物。一連のイベントムービーを見終わったら、嫌でも盛り上がらなくては仕方ないじゃない!という感じだった。

/lsmes 今週金曜日、プロミヴォン突撃!30装備の準備お願いします。PMイベント見てない人は見ておくように!

一連のイベントの最後に訪れる事になる、プロミヴォン。それはレベルが30に制限されるエリアだ、という事がわかっていた。各テレポ岩が入り口となっているダンジョン。他の事はわからない。

30制限なら、普段メインレベルが離れていて一緒に遊ぶ事があまりないメンバーとも遊ぶ事ができる!そして週末にはフルアラを超えるメンバーが集まり、2つのアライアンスに分けて、比較的空いていたプロミヴォン・メアに挑む事となった。

全員初めてのダンジョンで、何がなにやらわからない。入るときにもイベントムービーがあって、そして、全員が中に引きずり込まれた。

チョロはPorojrに作ってもらった、新しく実装された30装備、シアーシリーズに身を包んで、白魔道士で参加していた。中は、薄暗く、不思議な形の敵がたくさんいて、当然アクティブだろう、と思われた。道も全くわからず、端っこをゴリゴリこするように歩いて進んでいった。ここの敵は「○○の記憶の残滓」というものや「○○の記憶の一塊」などと言う名前のアイテムを落とす。何に使うかはわからないので、流しロットで進んでいった。敵を倒すと、ちゃんと経験値が手に入った。通常の半分に設定されているらしく、強さの割には少ないが、今まではメインレベルに応じて、例え制限されていても経験値は入らなかったので、少しでももらえたら得した気分である。75から設定できるメリットポイントは、半分ではなく、正規の数字ではいるらしく、75のメンバーは喜んでいた。

程なくすると、丸い球体のついた小さい小屋のような場所についた。先にそこにいた別のPTが丸い球体と戦っている。その周りには「計り知れない」表示のタツノオトシゴのような敵がウロウロしていた。

その球体は、定期的に範囲攻撃をしてくるらしく、遠隔攻撃で倒すのが良いらしかった。そして、ほどなくして球体が倒され、そしてその後、その小屋の地面がボワ〜っと光、ワープが現れた。

おお〜ワープだ、飛び込め〜〜〜!!

 重 い よ ぅ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ (´・ω・`)

すごい人数がいるせいなのか、このエリアがそうなのか、何しろめちゃくちゃ重い!!!満足に動けない状態だったけど、なんとか全員ワープすることができた。ワープはしばらくすると消えるらしく、取り残されるとやっかいである。

プロミヴォンは、何層かの層になっていて、こういうワープを繰り返す事で、最上層に行き、そこでエリアチェンジがあるらしい。一同は他のPTと共に重い中進んでいった。

途中、分かれ道のような場所があり、LBJの2つのアライアンスは、わかれて進んでみよう、という事になった。ところが、しばらくすると、もう一つのアライアンスから、悲壮な叫び声が聞こえてきた。なにやら大リンクになりほぼ全滅した様子。慌てて合流し、蘇生を行った。ここではわかれるのは得策ではないようだった。

そして、どうやら最上層にたどり着いたらしく、敵が格段に最初より強くなっていた。明らかに強そうのがトボトボ歩いていたり、体の中に色んな色の球体を持つ敵がいたり・・・・。でも、感知範囲はそう広くはないらしく、気をつけながらジリジリ進んでいくと、いきなりエリアチェンジとなった。

そこはレベル制限がかからないエリアだった。プロミヴォン、は全て、最後にはボスを戦うことによってクリアとなるシステムだった。そしてボスはBC戦となっていて、1PTしか入れない。巨大アライアンスで来ていたLBJは、6の倍数を意識していたわけではないので、端数がでる。そこで、普段あんまりログイン時間のとれないメンバーからPTを組んでBCに突撃することとなった。今日これなかった人もいるし、必ずまたくるだろう、自発的に申告してくれた数名でお見送りすることになった。

BCに着く前に脱落していたメンバーもいたので、3PTと応援3名、というチームができあがった。各チームで作戦会議をして、突撃していく。1番目のPTは、1回目、敗退してしまい、BC前のエリアに放り出されてしまったものの、2回目のリベンジで見事に勝利し、クリアとなった。2番目のチームは、初戦で勝利をおさめ、そしてチョロのはいっているチームの番となった。

Kiryu(ナ)Ajimaru(戦)Bibby(暗)Deku(シ)Gapuel(黒)Choro(白)

前の2PTから「後半がきつい・・・精霊がはいらない」という情報を得ていたので、黒で参加のGapuelには、少し回復よりに動いてもらうこと。最初はAjimaruの挑発でDekuがKiryuに騙す、という作戦にした。

いざ、突撃!最初、かなり順調に削っていたものの、情報通り、後半範囲攻撃を連発してきた。バタバタと前衛が倒れていって、とりあえず逃げれる人は逃げて、敗退した。

いくつかの2hアビを使用してしまい、さて、どうするか・・・・という事になった。1PT目のナイトであるクオーツは、1回目でインビンを使用したが、2回目のリベンジはインビンなしで勝った、と言っていた。そこで、非常に辛い決断ではあったものの、まだレベル30に満たないレベルだったAjimaruとお見送りメンバーであったPorojr(狩)を入れ替える事になった。

そして2回目のチャンレンジ。でもやはり後半で崩れて敗退してしまう。そして、何がアカンって、白のチョロが女神の祝福を使う場面を逃しすぎである。2回も敗退しているのに、まだ女神が未使用、というその事実が、おそろしくヘッポコなチョロの戦いを浮き彫りにしていた。

「ガプちん、女神いまだ!って教えて・・・・」

かなり弱気発言と共に挑んだ3回目。今までで一番削れている後半戦。でもKiryuが死にそう、今度こそKiryuが死ぬ前に女神だ!でも、1回目でジュフリレイズを使ったので今回ジュフがない。なるべく長くケアルをし続けれるようにストンスキン張ってから女神いくか・・・・・・・・・・・

あ・・・・・・・・・・・・・Kiryuがまた死んじゃった・・・・ヽ(´Д `;)ノ

またもやタイミングを逃したチョロはテンパった。でもまだ残っているメンツがいる!この残ったメンバーで諦めない!そして敵はとうとう前衛の死によるヘイトリセットで後衛の場所まで来てしまっていた。まだ生き残っていたPorojrが駆け寄ってきて攻撃を放ち、タゲを取って死にそう・・・!Gapuelも範囲に巻き込まれ、装甲の薄い黒ではもう命はあとわずか・・・・そんな場面で・・・・

Ca「祝福ーーーーーーーーーーーー!!!!<call>」

誰かのコールが聞こえた。そうだ、今だ。もう生き残っているのはほとんどいないけど、死んだらもう終わってしまう!

C「女神です、こんちわーーーーーーーーー」

チョロは女神の祝福を使った。HPを持ち直したPorojrのイーグルアイが発動し、そしてボスは崩れ落ちた!

3回目のリベンジでチョロ達はクリアすることができた。神のタイミングで祝福コールを出してくれたのは、お見送りメンバーとして、アライアンスだけ組んだ状態、すなわち、BCメンバーの声とHPだけが見えていた、Carmine、トキワのセカンドキャラの声だった。あのコールがなかったらチョロはまた、オロオロしながら泣きそうなまま、ケアルを連打していただけだったかもしれない。6名しか入れないBCだけど、7人でクリアした、そんな気持ちだった。

B「これでカーマインもクリア扱いね( ´∀`)」
Ca「マジデスカ?!( ´_ゝ`)」

そんな会話の中、この日のプロミヴォンツアーは終わった。後に、このプロミヴォン、メア・ホラ・デムの3箇所をクリアすることによって、新しいエリアに行けるようになる、という事がわかった。しかも、それがオープニングムービーで登場するダブナジアだ、というのだから、行きたくてたまらない。

翌日から、その時に時間のあるメンバーで6名PTを作り、プロミヴォンに行くようになった。中にはだいたい誰か他の人がいるし、その人達と協力してBCまで行く事ができる。たとえ6名だけだとしても無理ではない、と最初のツアーで思ったので、気軽に6名集まればいこう、という感じになったのだった。

6の倍数で出発しても、途中で思いのほか時間がかかってしまって、時間がなくなってしまうメンバーが出ることもある。BC前まで一緒にいって、結局クリアできない、という人もたくさんでてしまう。ログイン時間に余裕があるメンバーは自発的にBCを辞退し、たまにしかこれないメンバーや、遅くまでできないメンバーにBCの権利を譲ったりしていた。クリアすると新エリア、という新しい要素が待っているものだからこそ、クリアした人は、まだの人を積極的につれていこう、とLSで推奨した。プロミヴォンをお見送りつきでクリアした人は特に、自発的に企画をたて、未クリアの人を連れて行くように!というムードとなった。人が足りないときには、プロミヴォンの最初の敵の弱いエリアでソロで遊んでいる人をナンパして戦力に加わってもらったりした。そうやって出会って友達になれた人もいて、プロミ企画は楽しく進んでいた。慣れても少しのトラブルですぐ全滅するプロミヴォン。30制限では出来る事も少なく、それがまた楽しい。行くたびに新しい戦略や、○○のジョブのこのアビを使って、こう切り抜けるのはどうか、等の作戦会議も楽しい。いつ行っても熱くて楽しいのである。

未クリアの人を連れて行く週間を設け、その週末に新エリア、ルフェーゼ野を探検しようではないか!という企画が持ち上がった。その週になかなかログインできず、週末企画に一緒に行けなかったメンバーもでてしまったけど、今もLBJは着々とメンバーを新エリアに送り出している。今ではもう未クリアの人のほうが少ないはずである。

人のログイン時間には事情と都合があるから、その人がログインしていたら必ず連れて行けるわけではないけれど、本人が行きたくて、時間があれば、すぐ30装備がでるようになっているメンバーがたくさんいた。

プロミヴォンはPMのほんの序盤であり、PMはそこからもドンドン展開していく。ノラのシャウトを聞きつけて頑張って参加する者。LSメンバーで行くのを楽しみに待っている者。各個人のログイン時間の事情や好みで、色々な進行状況になっているけれど、LS会話では先行者は絶対にネタバレ禁止の方向で進行している。でも、きつい戦闘などをクリアして帰ってきた者はやはり興奮して、チラっと何かを口走る事もある。でも、誰かが「そこまででピー!」と止めて、先を楽しみにできる権利を残すようにしている。それくらい今回の、このPMのストーリーは楽しくて、楽しみで、素敵な物だ。

これから先に待っている様々な冒険を楽しみに、ワクワクしながら、今日のチョロ・ログアウト。




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