第百三十五話:ハクタクリベンジ

以前、みんなで興奮しながら挑んだNMがある。怨念洞に住んでいて、とってもとってもやっかいで、物理攻撃が効きにくい、LBJに向いてない敵だった。当時、LS総動員で出かけて行って、手違いで救援要請をだしてしまって、心残りのまま未だ倒せずにいた相手だ。それが、ハクタク。

オプチカルハット、という見た目はヤバイけど、素晴らしい性能の帽子を出す敵。前衛達が揃って欲しがるアイテムなのに、必要な戦力は後衛、というなんともアンバランスな敵なのだ。

当時は魔法攻撃に偏ったPTでないと倒せない、といわれている敵だった。でも、レベルキャップがはずれ、みんなのレベルがあがり、そろそろガチンコ殴り倒しでもいけるんじゃないー?という話しが持ち上がり、Dekuの倉庫で長い事眠っていたハクタクの五行眼が取り出される事となった。

前回行ったときは、お祭り気分でフルアラを越えるメンバーで挑んだけれど、今回は18名以内で行こう、と思っていた。PTの入れ替えはややこしいし、なにより重くて動けなくなるからだ。

この日、本当は裏世界へ行こうとしていたのだけど、友人のLSが来れなくなったので、急遽ハクタクに挑む事になった。裏世界予定だったので、結構なメンバーが揃っていた。

ナイトであるGatoさんが、別の裏LSでデュナミスにはいっていたので、それが終わるまで、ウガレピのトリガーNM達をやっておこう、という事になった。マナバレルが欲しくて、前からトリガーだけを握り締めていたGapuel、Assam、そしてもう一人トリガーを持っているKujyaの3回分のNMと、Obsidianの鳴子を使ってGatoさんの到着を待とう、という事になり、みんなでウガレピへ向かった。

マナバレルは、シーフまたはサポシの盗む、でしか取る事が出来ない。今回はメインシーフ、盗むブースト満載のDekuがいるので、頼もしい!頼もしい・・・・?リアルラックのなさと盗むブーストがプラマイ0のDekuなので、少し不安はあったが、サポシの侍コンビも含めて、3回の盗むチャンスがあるので、期待してNMに挑んだ。

1回目:さすがメインシーフ!1発で成功!
2回目:Dekuは失敗したが、その後Revanがすかさず成功!

そして、問題の3回目となった。トリガーを出した3名のうち、ふたりが成功してマナバレルを取っている。これで最後の一人が取れなかったらイヤだな・・・・。

そんな不安の中、最後の一人であるGapuelのトリガーで始まったNM戦。不安は的中し、3名とも盗むを失敗してしまった。敵はそんなに強くないので、もう死んでしまいそうになっている。でも盗むのリキャストは5分。いたたまれなくなって叫んだ。

C「まってーーー」
C「攻撃中止〜〜」

殺さずに5分間待って、もう一度だけチャンスが欲しかった、。2回目でもダメだったら、その時は諦めよう。ところが、このNMは寝ない。ということは誰かが5分間殴られ続けなくてはいけない。交代でターゲットをまわしながら耐えてくれる前衛たち。そして長い長い5分がすぎ、まず、Uluzが挑戦!    ミス!  あ”−−−。次!Dekuが挑戦! 

チャリーーーーーン。Dekuはマナバレルを盗んだ。

やったーーーー!Dekuはチョロのリアフレだが、こういう局面で期待通り成功することは、本当に稀な人なのである。そのDekuがみんなが見守る中、ぬすむに成功するとは!!色んな意味の感動の中、NMは倒され、全員がマナバレルを取る事が出来た。白魔道士の良い盾に加工する事ができるらしく、みんなうれしそうだった。

そして、ハクタクへの通り道でもある絵筆の部屋で鳴子のNMを倒した頃、Gatoさんが裏が終わってこっちに向かってきてくれている、とTellがきた。みんなで進んで準備しておこう、という事になり、怨念洞へ向かった。

全滅したあの場所で、TPためを始めた。今回は獣使いQuinが戦力として新たに加わっている。戦闘中にポップするであろうスライムを操る事が出来るのが、とても魅力的である。そして、ハクタクリベンジがはじまった。

前回あっという間にKiryuを殺したあのハクタクが、ウヨウヨ言いながらやってきた。そして、いきなりすごい速さでながれる、麻痺のログ。敵の前方に立つと、凶眼の麻痺をもらってしまう。でも狭いので中々立ち位置が決まらないらしく、後衛陣は、パラナ詠唱しっぱなし、という感じだった。

麻痺は怖い。貯めたTP、WS全てが無駄になってしまう。魔法も止まる、イイコトナシ!とりあえず自分のPTのメンバーから優先して、麻痺を治す作業が続いた。

戦闘が続くと共に、麻痺するメンバーが減っていった。立ち位置がようやくうまくいったのだろう。そして、メインとサブ盾をこなしている、AoyとGatoさんくらいしか麻痺を食らわないようになってきた。この辺でチョロも精霊攻撃を開始しだした。

ハクタクのHPは相変わらず多いけど、受けるダメージの量が前とは飛躍的に違っていた。そして、暗黒騎士Tokiwaのスタンと、侍コンビのスタンWSで、一番怖いガ系魔法を確実にとめる作戦で、大幅にダメージを食らうことなく、戦いは進んでいった。

そして、途中で沸いてしまったトンベリとスライムを操ったスライムで見事に対処しているQuinの姿があった。前回救援をだしてしまったのも、途中で別の敵が沸いたのが原因だった。獣使いのすごさを目の当たりにした感じだった。自在にあやつり、何をドコにぶつけたらいいのか的確で、最後にはトンベリは完全に片付いて、スライムが1匹、一緒にハクタクを攻撃してくれている始末だった。

前回とは違うのだよ!!!その成長をハクタクに見せ付けるように、LBJは勝利した。念願のオプチカルハットもちゃんとドロップした。見事ロット勝ちしたのは「エクレアのアオイ」の通称を持つ、EXRAREアイテム「しか」ロットに勝てないAoyだった。

トンガリ帽子をかぶってご機嫌のアオイに、Porojrが言った。

P「おめでとう!!!じゃアオイ、次の五行眼を集める役ね」

そう、みんなが欲しがるこの帽子。前回五行眼を手伝いを呼びかけて必死で集めたのはDekuだった。そして、今回この「不幸の目玉システム」が設定されたのだ。帽子を取った人は、次の五行眼を集める。そして欲しい人全員に行きわたるまで、この不幸の目玉はオワラナイ・・・・・

その後、このハクタク祭りは2回目が開催され、その時はAoyが速攻で集めた五行眼と、Quinがなんとソロで集めてきた五行眼の2セット戦が行われ、現在LBJ帽子保持者は3名となった。今は、第二回で帽子を取ったBaphometとHayatoが人を集めて各地の目玉とたわむれている。Quinももう一度ソロで集めている様子。非常に頼もしい限りである。

こんな楽しい(?)システムが設定できるのも、ガチンコでハクタクに安定して勝つことができるようになったおかげである。みんなでトンガってウガレピを闊歩する日も近いかな?

前衛も後衛もみんなトンガリーズになったところを想像しながら、今日のチョロ・ログアウト。

SSが・・・・・・これしか・・・(´・ω・`)




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