第百三十一話:遥かなる職人装備

待ちに待っていた物が実装された!!!それは「職人専用装備」白くてなが〜〜いコック帽、真っ白なコック服、手にはフライパン・・・あぁ、憧れる!

かなり期待していたチョロはワクワクしながら職人装備の詳細を見に行った。

ギルド前に今までいなかった人がたっていた。指定生産品クエストの説明をしてくれた。どうやらこれが職人装備らしい。

リアル1日に1種類、ギルドから指定された品物を献上することで、ギルドポイントなるものがもらえるらしい。そしてそれと交換で職人装備がもらえる、ふむふむ、なるほど。

何ポイントで何がもらえるのか、見る事ができた。7万ポイントで衛生帽子、10万ポイントで調理師エプロン、15万で調度品の包丁。へぇ〜〜〜。なるほどね〜。

っていうか、この衛生帽子・・・・・・・・・・・・・・・・アイコンのグラが詩人AFの帽子に見えるんだけど、きっと気のせいだよね・・・・・・・・・・・・・・・・・・(´・ω・`)

かすかな不安を抱いて、新レシピでも聞こうかな、とギルドに入ると、ギルドマスターがいつもと違う格好をしていた。おぉ、これこそまさに・・・・・・っ?!

パンの絵がついたTシャツに真っ白のエプロンをして、そして、頭に真っ白な・・・・・・・っ!

詩 人 A F 帽 子 を か ぶ っ て た ヽ(´Д `;)ノ

よくみたら、表の説明NPCもおなじ装備を着ていた。しかも足には、それウエディングドレスのシリーズちゃうんか、という謎のレースのガーターベルト・・・・コックが色っぽくして何する気やねん。

そこ頃横ではポロが同じように職人装備に奔走していた。裁縫は糸の絵のついたTシャツに調理とは色違いのエプロン、そしてアジドマルジドがかけているメガネだった。既存のグラには違いないけど、NPCのものだし、なにより知的にみえて、お裁縫ってかんじ!

他のギルドも見に行ったけど、みんな同じようにエプロン+そのギルドの特色のある何か、という組み合わせだった。他のギルドのエプロンはみんな結構似ているけど、調理のは真っ白で、帽子はちょっとアレだけど、その分エプロンに力を入れてもらっているのかな、と感じた。

とりあえず欲しいのだ!!!献上品はなにかなー、干し肉、ふむふむ・・・・えっ、干し肉?!

えらい低スキルのメニューやなぁ・・・。スキルランクに応じて献上品が決まる、ってNPC言ってたけど・・・私、一応師範なんだけど・・・わかってる?

NPCをいくら問い詰めても干し肉、と頑固に言われるので、仕方なく材料を集めて作る事にした。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・シープジャーキーができた!

あ〜・・・・・・・・まぁ、そうなるわな・・・。でも同じもののHQだし、褒めてもらえるだろ〜〜。

ハイ、できたよ、干し肉よりもっとエエモン持ってきたったでー!

シ、シカトっ!?( つД`) 

HQはダメなそうなのである。そんなこと言われたって・・・・・師範ってわかって干し肉要求してるんでしょっ!HQになるに決まってるやんかーーー!!!!

やっとできた干し肉を渡すと、やっとポイントがもらえた。干し肉1個30ポイント、である。しかも一日にもらえる上限が決まっていて、それ以上は稼げない。やればやるほどポイントが稼げるわけではないのだ。

その頃Porojrは裁縫の献上品を聞いて、愕然としていた。ガンビスン?!これでもらえるのが30ポイントだったら、めっちゃコストかかる!チョロのもらったポイントをみて、半泣きになるポロ。しかも、ガンビスンもHQがあり、そっちができるとオジャンらしい。怯えながらポロがガンビスンを渡すと、なんと2500ポイントもらえるではないか!しかも1日にもらえる上限ポイントが5000を超えている。

ェーーーーーーーーーー。これだったら、調理より裁縫のほうが早くポイントがたまる事になるやん・・・・。他の職人の話をきいても、みんな軒並み調理よりも大幅に多い上限が設定されている。スキルをあげるのに他の合成よりお金がかからない調理だから、職人装備をもらえるのも遅いの?!消耗品でコストが低い分、ポイントが低くてたくさん作らないといけない、とかは十分理解できるけど、上限に差があって、最短でもられる日取りに何週間も差がつくなんて・・・・差をつけるとこ、間違ってないかーー?!

と、思ったが、これは実装からスタートダッシュで早く欲しくてたまらない人の価値観なわけで・・・最初はとっても悲しかったけど、まぁ、マイペースにマッタリやろう、と思い直した。

丁度Dekuの調理スキルが29で干し肉に最適だったので、代わりに作ってもらって、献上した。ポイント交換品に、銘入れができる特殊クリスタルもあった。友人に家具の注文をしていたチョロは、是非銘入れをしてもらいたかったので、自分のポイントで特殊クリを交換して、友人に渡そう、と思い、見てみた。青いマークがついていたので、ポロに、「これってトレード可?」と聞いたら、「うん」というので、土を3個、風を2個交換した。ところが・・・・・・・・・・・・・・・・・

青いマークはトレ不可なことがその後わかった。1個200ポイントの特殊クリスタル。5個で1000ポイント。調理師にとって、命を削る思いの1000ポイントだったのにー!ポロのうそつきーー!と思って、かなり不機嫌になっていたが、自分で調べないのが悪いな・・・と反省した。でも、やっぱり悲しくて落ち込んでいたら、ポロが裁縫の新レシピで、MPがふえて詠唱中断率がさがるタルタルサッシュに銘入れをして、プレゼントしてくれた。チョロの機嫌はすぐ直った。

土の特殊クリスタルは本当に使い道がないけど、風の2個は、今度結婚するから、仲人をして、と頼まれている二人が婚礼交換武器に指定しているアッシュクラブにチョロの銘入れでもしてプレゼントしよう、と思いついた。

そんなこんなでウロウロしていたら、チャママの店のミスラが干し肉を1個110Gで売っているではないか!なんじゃこらーー。買っちまえばよかったか・・・とも思ったけど、まぁ、損はしていないし、Dekuに初の合成依頼もできたし、いいか、と思ってその日は新メニューを下級サポートの人に問い詰めて、ギルドを去った。

次の日、ドキドキしながらメニューをきいたら、アイアンパンだった。これまたHQがあるなぁ・・・。と困っていたら、ポロが「アイアンパンってどっかに売ってなかった・・・?」と言い出した。探してみたらバスのパン屋さん(?)に売っていた。これは1個24ポイントで上限は昨日より少しあがって1700くらいだった。買っておしまい、というのもなんか寂しいけど、結局買って終わらせた。

次の日、メニューはニシンの塩漬けだった。これもギルドに売ってるけど、これは買って終わらせるにはかなり売っている単価が高い。絶対作った方が良さそうなので、LBJの釣り師たちにニシンの注文をしてみたら、Gapuelの倉庫が3匹もっていて、プレゼントしてくれた!Uluzも「ニシンならすぐ釣れますよ」と言ってサクサク釣ってくれて、みんなの助力を得て、塩漬けを作り、三日目も無事クリアした。上限ポイントも、少しだけあがっていた。

4日目、メニューは卵のスープだった。これもHQがあるけど、目録レシピなので、そうそうHQはでないだろう、と思い自分で作る事にした。1個のポイントが300ポイントももらえて、上限も昨日よりあがっていて、毎日少しずつあがっていくのかな、と楽しみになった。卵のスープは鳥の卵をつかうと、HQになってもHQ品にならないことも判明した。偶然鳥の卵を使っていたので、HQは免れた(喜ぶところなのか・・・?)

ここら辺で色々な情報がでまわりだした。皆伝のコックだけが別のメニューを注文されている、というのだ。上限ポイントも5000とかで、他のスキルランクよりも明らかに早く貯まっているらしい。どうして皆伝だけが・・・?とかなりハテナ、な思いだったけど、どうやらメニューはすべてのスキルランクをグルグルまわっていく様子。チョロが注文されているのも初日は徒弟レシピだったけど、1日おきに1つずつランクがあがっていっている。皆伝だけがスタートのメニューランクが徒弟じゃないらしく、なんだか変な回転になっている、という予想が巷でされていた。まぁ、結局みんなが平等になるなら、いいや、と思った。他の合成との差は、やっぱり縮まらないみたいだけど、他は他だわ、と諦める事にした。

5日目、メニューはソーセージだった。やっぱりスキルランクが1個あがっている。倉庫にソーセージが6本だけあったので渡して見ると、1個12ポイント、上限2400・・・。ガーーーーン、昨日より上限がさがってる・・・・・。スキルランクがあがったから、といって上限が上がるわけではないらしく、ガッカリ。でも、とりあえず作るのだ、と倉庫の材料を集め、木工ギルドにメープル原木を買いに行ったら、案の定売り切れ。まぁ、フォルガンディ特産で買えばいいや、と思ったら・・・っ!なんと獣人支配ではないかーーーーー!200本のソーセージを作るためには17本のメープル原木がいるのだ。ギルドの早買い合戦に1時間おきに参加したとして、運良く買えたとして、一体何時間かかるのか・・・

ここで、チョロは今まで3D酔いするため、避けていた伐採にとうとう踏み切る事にした。横でポロが大丈夫か・・・・と言いたげな目で見ている。またウサギイベントのように吐かれてはたまらない、と言いたそうだ。でも、背に腹は変えられないのだ!エプロンのために絶対献上したいのだ!

木工ギルドにいた大工のみなさまに、「メープル原木はどこで伐採できますか?17本欲しいのです」と質問してみたら、「ゲルスバですよ〜」「ポイントが集中しているからドンドンとれますよ!」「まさかりが壊れにくいから1Dも持っていったら17本とれると思いますよ」と、みんな口々に助言してくれて応援してくれた。なんだかとってもウレシかった!

まさかりをかついて、いざゲルスバへ!出現するポイントにライバルが一斉にむかい、無言で取り合う。譲ってくれる人もいたけど、ほとんどが無言の勝負で、はじめてやるチョロには精神的に少し辛かった。伐採マクロがなかったチョロは初めの方は問題外、っていう感じだったけど、マクロを作ってからはそこそこ取る事ができた。でも・・・でも、あっという間に3D酔いはやってきた・・・・。

少し休んではまたポイント探し。を繰り返していたら、ポロが援護にきてくれた。アローウッドがでたらあげる、という約束でまさかりを渡して手伝ってもらった。結構苦労したけど、数時間で17本集める事が出来て、今日も無事にポイント上限まで稼ぐ事ができた。

アッシュ原木がいっぱいとれたので、前に思いついていた、婚礼用の交換武器を作ろうとおもって、収納に直していた風の特殊クリスタルをアッシュ原木にあてた。

ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・アッシュ材ができた。

?!ノーーーーーーーーーーーーっ!!!!アッシュクラブは風+アッシュ「材」だった・・・・。特殊クリスタルで原木を削ってしまった。なんてもったいない・・・・仕方ないのでもう200ポイント使ってもうひとつ風の特殊クリスタルを交換した( つД`) そしてChoroの銘入りのアッシュクラブが2本完成した!まだ式の予約勝ち取り合戦に勝てていないので、使うのは先になるけど、せっかく仲人するんだし、と思って作った。でも、使いもしない片手棍、本人達には迷惑かな・・・・という考えもよぎったけど、記念になるからいいのだ!という自己満足で完結した。

最初はなんだか不満もあったこの指定生産品クエ。でも、毎日ギルドに通って、メニューを聞いて、材料を探して、普段作らないような物を作って、というこの作業が、なんだか楽しくなってきた。なんだか「コックらしい」じゃない?UluzやDeku、Gapuelなどの漁師達に助けられて、魚の流通を確保したり、同じコック仲間と情報を交換しあったり、なんか職人っぽいな〜と思うのだ。

ホームポイントも、すっかりウィンダス水の区である。毎日メニューを聞くのが楽しみで、不安で、なんともいえない気分である。栽培も、今までタマネギとか黒コショウとか、決まった物ばかり作っていたけど、色々なものを作るようになってきた。もしかしたら使うかも?と思って、材料を溜め込んでしまう。倉庫だけは悲鳴をあげるクエストとなった。

指定メニューがスキルランクをグルグル回っているとしたら明日はなにかなぁ。今日が印可でソーセージだったから、明日は高弟のはずである。倉庫にサーモンがたくさんあるから、サーモンムニエルだったらいいなぁ〜〜とか予想するのも楽しい。

素材倉庫が一人増えそうな予感を感じながら、今日のチョロ・ログアウト。




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