第百三十話:国家対決・バリスタ!!!

コンクリフト、と呼ばれる物が実装された。所謂PvPである。最初はどんな形で実装されるのか、と思っていたけど、国籍が同じもの同士でチームを組んで戦う、ゲームのような形で実装された。今回実装されたのはサンドリア式のバリスタ、という名前のゲームで、今後、ウィン式、バス式、と形を変えて実装されていくみたいである。

パッチの日、アップを終えてログインすると、システムメッセでバリスタライセンスを取っておくように促されていた。各国にコンクリフトの監督なるNPCが配置されていて、自国>他国2箇所>自国、と回ることでバリスタライセンスがもらえる。これがないとバリスタに参加できない、という物だった。

このバリスタライセンス取得にあたって見れるイベントが、めちゃくちゃ面白いイベントだった。こんな楽しいイベントが用意されているとは思っていなかったので、とても楽しめた。チョロは今ウィン人で、ウィンミッションの中で、ある特定の人物がこのコンクリフトのイベントに登場してはおかしい状態にある。ポロのイベントには、その人物が出てきていたけど、チョロのイベントでは、ちゃんと不在になっていて、細かいところまでちゃんと作られているなぁ、と思った。

その頃、Porojrはジャグナーで行われていた、バリスタの見学をしていた。ギャラリー可能で、やっているところが見れるのだ。この日はレベル30制限で、みんな思い思いのジョブで戦っていた。サポ忍で空蝉をはり、姿を隠した黒タルが、ガ系魔法をうっては、また遁甲で姿をかくし、その姿が出るたびに、周りの敵チームはすぐにかけよってボコボコにしたりしていて、レベル上げとは全く違う遊び方をしていた。チョロも是非参加しよう、と思い、次のバリスタに戦/忍、で参加した。

PTは組まなくても、国別に特別なLSが配られて、会話はそこで出来るのだけど、なんとなく同じ国籍同士でアラを組んで、開催を待った。

バリスタのおおよその概要は、点取り合戦である。始まると、ルークと呼ばれるゴールが登場し、これは国別にはなっていなくて、どっちの国も同じゴールを目指す。ゴールは1つではなく複数出現し、時間がたつと場所が移動する。

ペトラと呼ばれる石を掘り当てて、ゴールに入れることで得点になるのだけど、ペトラを持っているだけではゴールはできない。ゲートブリーチ、という状態になっていないと、ゴールすることが出来ないのだ。どうすればゲートブリーチになれるか、というと、誰か一人を殺す事、なのである。複数で一人を倒した場合、トドメの人に権利がある。だから、誰か倒す→掘りまくる→頑張ってゴール、というのが基本の流れのようだ。

もちろん、拠点をきめたり、攻めて来る敵からゴールを守ったり、反対に占拠されているゴールを打ち破りにいったり、とやることはたくさんある。攻める時は単独行動は厳禁で、みんなで行った方が安全である(アタリマエやな)

ペトラを掘る作業で、必ずペトラが出るわけではなく、色々な薬がでる。毒薬、プリズムパウダー、エリクサー、エーテルなどである。これらは掘り当てた瞬間使ってしまう。

ペトラを持っている状態専用のアビリティや、ペトラを持っていない状態専用のアビリティなどがあって、色々覚えて使いこなしたいところである。

既に経験のある人が、どこどこに集まりましょう、とか色々指示を出してくれていた。バリスタ専用のアビリティがいくつかあったので、マクロを作ったりした。

/quarry 掘る作業。ペトラや薬品などを掘れる。連続ではできなくて、数秒のリキャストがある。
/sprint  ペトラを持っていない状態で使うと、一時的にトンズラになる。
/scout  ペトラを持っている状態で使うと、ルークの位置がわかる。

そうこうしているうちに、責任者(?)のヘラルドの演説がはじまり、インビジとスニークがかかり、各自、スタートしたい位置まで移動せよ、という指示がでた。この時点で普段つけているLSははずれて、国別のLSになっていた。

そして、派手な音楽と派手な文字とともにバリスタはスタートした!LSの場所には国旗が描かれ、人目で敵と味方が判別できるようになっていた。とりあえず興奮しながら誰も倒していないのに、ペトラ掘りをしてみた。エリクサーがでて、満タンなのに飲むハメになってしまった。

敵チームにAoyやDeku、Uluzがいたので、探して殴ってやろう、と思ったけど、怖くて進めない。黒タル軍団に紛れて進んでいくと、Dekuを発見した。遁甲の術でかくれて後ろからどついてやったら、後を追ってきた。そしてDekuはまんまとうちの黒タル軍団に真っ黒こげに焼かれていた。

こりゃおもろいなーーーーー!!!なんとなく味方がいる場所で進んでいったら、いきなりバインドを食らった。うへあ・・・・と思ってジタバタしていたら、たった一人のタル戦相手に、サンドのツワモノが集団で襲ってきた。そんなに人数いらないのに・・・・と思いながら、あっけなく死亡した。

死んだらキャンプに戻るかその場で起き上がるか選べる。戻ると、自国のキャンプと呼ばれる場所に戻るらしい。しばらくジっとしていたら勝手に蘇生となった。しばらくは戦闘準備状態、となって、インビジがかかり、攻撃もできなければ、相手の攻撃も食らわない状態になった。

その時間を利用して、味方の拠点にかえり、食事や強化を張りなおしてまた突撃しにいった。
初めてなので、まったく訳がわからなかったけど、なんだか楽しくて興奮していた。せっかく掘り当てたペトラをDekuに盗まれたり、瀕死になってる敵を深追いしたら、敵がいっぱいいて返り討ちにあったりして、とても面白い。

ゲームのほうはサンドが優勢で、ウィンはジワジワ差をつけられていた。もう時間がない、というところで、ペットのカニを倒したら、ゲートブリーチになれた。これは得点しないと!と思い、ペトラ掘りを開始した。5個くらい掘ったところで、もうガマンできなくなり、ルークを探す事にした。

でも、ウィンLSの情報では、ルークはサンドに完全に守られているらしい。こうなったら隠密行動で得点してやる!!

遁甲の術をかけて、颯爽とルークへ向かって走っていった。見えた!ルークだ!と思ったその時!

Aoyの攻撃 →Choroに○○のダメージ

キィ〜〜〜〜!アオイに見つかった!殴られて丸出しになったチョロは、あっけなくサンドの猛者に殺されてしまって、ペトラもゴール権利も失ってしまった。アオイのバカーーーヽ(´Д `;)ノ

戦闘準備状態になったので、コソコソ川べりにいって、立て直そうとしたら、目の前に信じられない黒タルが出現した。

UluzはChoroにバインドを唱えた。

ノーーーーーーーーー!!!(;´Д`)後をつけられていたのかっ!!

Uluzの魔力の泉!

ォィォィォィ・・・・・復活したばかりのチョロは、天使の顔をした悪魔のウル坊にあっという間に焼き尽くされた。

そうこうしているうちに、悲しげな音楽と「負けたのよ」と一目でわかる文字が浮き出て、初めてのバリスタは終了した。倒し、倒され、めちゃくちゃおもしろかった。勝った方は少しだけ報奨金がもらえるらしい。今回のウィンチームは初めての人が多くて、作戦もなにもなかったけど、サンドはすごく統率がとれていて、手ごわかった。

経験者は「ちょっともう・・・・」とイライラするゲームとなったかもしれないけど、初めてだったチョロは、十分に楽しめた。

そして、その翌々日、レベル無制限のバリスタが開催された。ジョブの特色が濃厚になる分、サポで色々食えてしまっている、という血みどろが容易に予想されるバリスタである。でも、普段自分がやっているジョブなだけに、どんな行動をすればいいか、は一番よくわかっている。このバリスタではチョロは黒/白で参加し、ルークを守る作業に徹し、たった5点だけど、はじめて得点することができた。残念ながら、この回もウィンは負けてしまったけど、ある程度作戦的なものが遂行されていて、面白かった。これからドンドン綿密な作戦が実行されるだろうし、最低人数6名vs6名で開催されるので、人気のない開催場所で、LS内で対決とかも出来そうで、楽しみである。

でも、問題も色々浮き彫りになっていた。まず白魔道士の役割が大幅にけずられている。広いフィールドで行われるし、回復する薬品も掘れてしまうので、回復役の必要度が薄い、という事。大体のみんなはバリスタを楽しんでいたけど、レベル無制限のバリスタでは、メイン白魔道士達は、まったく興味がない、という感じで、参加した感想のほうも、「つまらない」の一言に尽きていたようだった。

だれかとペアになって特攻したり、明確な作戦がないと、白一人では、誰も倒す事ができない→ゴール権利を取る事さえできない、という訳で、なにもできないジョブになってしまう。でも、公式にこれはまだ試行錯誤している段階で、これから色々なPvPを実装しようと思っている、と発表されているし、これからに期待!である。低レベル制限のほうなら、色々ジョブが選べるし、是非みんなに楽しんでもらいたい。

次はシーフで参戦して、絶対Dekuのペトラを盗んでやる!と心に決めて、今日のチョロ・ログアウト。




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