第百二十二話:目玉を集めて三千里

とある日のLSメッセ

Porojr
只今ハクタクキャンペーン中!みんなで集めてキリュウに作ってもらおう!現在0/5

何の事かというと、各地のゲイザータイプのモンスが落とす「ハクタクの○の眼」を5種類集めて、それを特定の場所にトレードすることでポップするNMがいる、というのだ。何を落とすのか、よくわからないけど、楽しそうだ、ということでポロがはじめた企画だった。

その後、そのNMは「オプチカルハット」という性能最高、見た目最悪、という帽子を落とす事がわかった。補足しておくと、見た目最悪、というのは、その帽子の性能が前衛向きである、ということと、見た目がファンガスハットのトンガリ帽子と同じである、という事で判断した結果である。魔道士が装備すれば別にいいんだろうけど・・・。

想像してみてくださいよ・・・・・・モンクAF+ファンガスハットで「気孔弾」
考えてみてくださいよ・・・・・・・・暗黒装備+ファンガスハットで「ラストリゾート」
そんな事有り得ますか?・・・・・戦士AF+ファンガスハットで「挑発」
むしろ逃げたくなりますよ・・・・・ナイトAF+ファンガスハットで「かばう」

でも、性能だけみると、命中やら色々とあがる、とてもとてもよい帽子なのである。

まぁ、似合う似合わないは置いといて、まずは目玉集めからである。

最初にヒマレンジャーが向かったのはランペールだった。最初は合成しながらLS会話を見ていただけのチョロだったけど、用事も終わってヒマになったので、シーフで参戦。随分長い事かけても出ない出ないとボヤいていたので、トレハンUをひっさげての参戦だった。

参加してからも、なかなか出ず、天井から反対向きにぶらさがってるミミズに怯えたりしながらやること数時間。やっとでた!1つ目の目玉。そしてLSメッセの最後が「2/5」に書き換えられた。

次の日、ログインしてみると、すでにヒマレンジャーが海蛇で目玉と戦っていた。そして参加する前に海蛇でとれる2個の目玉をゲットしていた。

次のイフ釜から参戦。恐怖のイフ釜は、パッチでモンスターが激減し、あんまり怖くないエリアになっていた。そういえば、ここで以前にとって「ボムクイーンの灰」(EXRARE)も、放置してるなぁ・・・保管係の人、かわいそうに・・・・とか思いながらしばらく目玉を狩っていると、ほどなくして4つ目の目玉がでた。1個目のランペールが一番苦戦した感じで、あとは結構さくさくでてる。良い感じである。

最後の難関は怨念洞。最終決戦も怨念洞なのだけど、その決戦の舞台の手前にいるゲイザーから目玉はでるらしい。70からとてなゲイザーに苦戦しながら狩る事数時間。とうとう最後の目玉が出たのである。

本来ならバスに戻ってサポでもつけてやるべきなのだろうけど、耐えられない一同はその場でキリュウに合成を依頼した。みんなが見守る中、錬金術師Kiryuは見事に合成を成功させた。LBJ・ハクタクの五行眼ゲット!である。

飛び交う噂を集めてみると、このアイテムでポップする、「ハクタク」相当の強さらしい。たしかに街中でその帽子をかぶってる人をあまりみないし(見た目に問題あるからか?!)倒せない=手に入らない=見かけないのか、と言う事で、決戦は、久々にLS総力戦を行おう、ということになった。

決戦の日時をLSメッセに書いて、その日に時間のある人は全員集合!ということになったのだ。

決戦数日前、友人からテルがきた。ハクタクを倒してきたよ!という報告だった。色々参考にしたいので、構成を聞いてみると「ナナナ・白白白・赤赤赤・吟吟吟・シシ・暗暗・黒・狩」(後半ウロ覚え)というような構成で倒した、とのこと。フルアラで各PTに白ナ赤吟が入っているという、超豪華アライアンスである。しかも、それでもキツかった、という事で、LBJは怯えていた。

LBJは、みんなのジョブがバラバラなのが取りえなLSである。高レベル吟が3名とかナが3名とか白が3名とかいないのである。かろうじて赤だけは3名揃っているけど、友人が行った様な理想の構成はまず望めない。でも、戦う事を最大に楽しみたい、という事と、できたら勝ちたいな・・・という欲望が交差しながら当日を迎えた。

当日集まったのは、なんと25人のアライアンス(?)だった。

戦士:Arliman(68)Hayato(68)Aoy(70)
ナイト:Kiryu(70)Gato(67)
シーフ:Bati(61)Deku(70)Spud(41)
モンク:Venger(70)Chisato(70)
暗黒:Tokiwa(69)
忍者:Baphomet(61)
狩人:Obsidian(70)
白:Gapuel(68)Assam(70)Dge(37)Leevy(37)
赤:Bibby(70)Quin(70)Murayoshi(70)Laphroaig(63)
召:Kujya(70)
吟:Porojr(69)Uluz(63)
黒:Choro(68)

2つのアライアンス、レベルは下は37、上は70まで。来れる人は全員で怨念胴に向かったのだった。

怨念洞までは順調に進み、最終決戦の場所までどうやって移動しようか、という事になった。アライアンスは2つに分かれており、フルアラを組んでいる本隊と、7名の小隊だった。小隊のうちLeevyさんが、リアル都合でもうすぐ落ちないといけない、とのこと。せめてハクタクを見届けて欲しい!ということで、現場までは行く事になった。リーさんを一人PTにして、自己MGSをしてもらい、小隊のほうは隠密行動で現場へ行く事にした。

ところが現場1m手前でリーさんが目玉に絡まれてしまった。アッという間にリンクし、戦力の乏しかった小隊は、あれよあれよといまに全滅し、本隊の到着をまってレイズをしてもらった。

全員揃ったところで、通路にいる敵を倒す事にした。通路にもたまに目玉がポップするようだけど、比較的安全なので、トレードする場所の手前の通路でやる事にしたのだ。落とすアイテムはEXRAREなので、アライアンスがわかれているとロットできないので、先に「取らぬ狸の皮算用ランダム」で決めることにした。欲しい人だけがランダムをして、「ランダムのスペルなんでしたっけ・・?」という無欲丸出しのChisatoが、アイテムゲットランダム最強キングのVengerの900台をまくって、勝利した。

一人抜けて24名のため、1PTは入れ替え制で戦おう、ということになった。入れ替えPTのMPが尽きたり、死者が出たりしたら、待機PTと入れ替わる。万一何かが絡んだら、待機PTで狩る。24名で挑むには、それしか方法がなかった。全員が武器をしまい、リーダーがPTを入れ替える、入れ替え練習も行い、雑魚(といっても、70からとて)の掃除も終わり、巨大生物イベント並みに重い状態の現場で、いざ決戦の火蓋は切って落とされた。

Choroは最初、待機PTだった。でもPorojrの画面を見れるので、ドキドキしながら戦局を見ていた。ケアルを使える人は、ナイトにタゲを合わせ、外からケアルをしたりしていた。でも、外からケアルをするって、すごく難しい!しかも、めちゃくちゃ重くて上手く行動できない。経験のない作業と回線の重さにみんな四苦八苦しながら、戦闘は進んでいった。

1回目の入れ替えを行い、チョロは戦闘に加わった。魔法が効く相手なので、攻撃は魔法主体、ということだったけど、回復が追いついていなく、それどころではない。各PTの赤が死亡してはリレイズで起き上がり戦闘をしている。やっとの事で数発魔法攻撃をしたところで、チョロPTの赤がケアルガにて死亡。そして敵のガー魔法で真っ赤にそまるPTのHP。1回死ぬつもりで印+ケアルガをし、予定通り死亡した。みんなハイポを持ってきているんだし、タゲはナイトが確保しているのだから、慌ててケアルガする必要はなかったのに、真っ赤なHPをみるとどうしても慌ててしまう。なかなかとっさに上手く動けないな・・と反省。

様子をみてかけておいたリレイズで起き上がり、PT入れ替えを行い、端っこでヒーリングをした。

物理攻撃の人は、待機している間、何もできないことになってしまうけど、大人数での構成だとどうしてもそうならざるを得なかった。そしてその時、トンベリが1匹わいて、本隊に絡んでいった。

ララバイで寝かせるPorojr。それをみた待機PTのBaphometが「解除してください、倒します」と申し出た。そうだ。絡んだのは待機PTで倒しておこう。待機PTの物理メンバーがトンベリにかけよっていく。本隊のメンバーが寝かせたり色々しているので、ピンクネームである。なので、トンベリだけ救援をだそう、Porojrはそう思った。

トンベリにターゲットを移動して、救援要請を発動した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?!

ハクタクの名前がオレンジ色に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヽ(´Д `;)ノ

ターゲット移動、であわせただけではダメだったのである。そのままトンベリ、ハクタク、ともに救援状態になってしまった。

「うわ・・・・・・・・・・・・・・やってもうた・・・どうしよう?!」

リアルで、今まで聞いたことないような声でうろたえるPorojr。どうしていいかわからないチョロは、「全員武器しまって〜〜黄色にしよう」と言ってみた。

でも、全員が武器をしまっても黄色には戻らないらしい。みんながそれを告げてくれて、一同はバタバタとハクタクにやられるがままになってしまった。

作戦どころではない状況だった。一人、またひとり、とやられていく。建て直しは不可能、というか救援でてるし、という事で、エスケプのあるPTはエスケプで脱出した。

怨念洞では、ハクタクがみんなをあざけるようにウロウロしてから消えていった、とのことだった。

チョロの横では、ポロが、死刑宣告でも受けたような顔で落ち込んでいた。「自分で企画して、みんなを引っ張りまわして目玉集めて、みんな集まってくれた戦いでやってもうた」と、見た事ないくらい落ち込んでいた。リアルで過去にもそのくらい落ち込んでいい状況あったけど、自分平気やったやん、と喉まで出かけたが、あまりにも落ち込んでいるのでやめておいた。

何を言えばいいのかわからないので、「わざとじゃないんだし、仕方ないよ〜!」とありきたりの慰めをしておいた。

しばらくしたら、Porojrは、画面では元気になっていたけど、「負けるなら、戦力が足りなくて負けたかった。こんな負け方はいやだ」と悔しがり、そして責任を感じて凹んでいた。

でも、あのまま戦ってもホントに勝てたかな?という部分は疑問である。結構フラフラだったし、何より重くてわけわからなかったし、次いくなら、18人先着メンバーなどにして、「重くて動けない」という状況だけは避けたいな、と思うほどの重さだった。

というわけで、LBJダサダサスタイル帽子ゲット計画は、次回に持ち越しとなった。確かにアララな終わり方だったけど、目玉を集めるのは、そう大変でもなかったし、また挑もう!とみんなで言い合った。

戦闘自体はこんな結果だけど、LSみんなで怨念胴を練り歩いたのも楽しかったし、久しぶりにみんなで集まって遊べたのも楽しかった。初めての強敵でした!とテルをくれた人もいたし、みんなそれぞれに楽しんでくれたようで、よかったよかった。

アイテムを集めて、トレードするとNMが沸く、ってすごくいいシステムだな、と思った。これならみんなが「沸き待ち」などしなくても、強敵に挑めるし、たまにHNMの取り合いなどで耳にする、ややこしいイザコザもなくて、スッキリ爽快である。

こういうの、もっと増やしてほしいな〜と思いながら、今日のチョロ・ログアウト。




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