第百二十一話:トリックオアトリ〜ト!

ハロウィ〜〜〜ン!日本人にはあんまり馴染みのないイベントだけど、チョロはこのイベントが大好き。ヴァナでもハロウィンイベントが行われたんだけど・・。

ヴァナでのハロウィンイベントは、三国の町の人がオバケの扮装をしているので、その人にオヤツをあげたらいいものがもらえるよん、というもの。

オヤツをあげると・・・「オヤツ」をあげると・・・・・・!!!

コックのチョロとしては、大いに張り切らなくてはいけないイベントじゃーないか!というわけで、大量のオヤツを作る計画を立てていたのに、日にちを一日勘違いしていて、ハッと気づけば、イベント20分前・・・・・・・・・・

慌てて倉庫を駆け巡って、材料を集めてオヤツを作りまくった。LBJのみんなは何となくウィンに集合していたので、チョロもウィンに行く事にした。

オヤツをあげるっていっても、何をあげたら何をもらえる、とか決まってるのかな?イベント前に、Quinがどこからか手に入れてきた画像でみた、コウモリが先についている杖が欲しくてたまらないチョロが、それがすごく気になっていた。しかも2種類あって、二つ目は「潜在能力:デジョン」という謎すぎるアイテム。ぜひぜひ欲しいところである。

同じコックのQuinが先にサンドリアでハロウィンに参加してオヤツを配っていた。そして・・・

Q「トリートげっと!!」

なんと、例の潜在能力デジョンな杖を、もうゲットしているのだ。

C「何をあげて上げてもらったの??」
Q「焼きリンゴ」

くぅ〜〜〜〜〜用意していたメニューに焼きりんごはいってねえええええええええ!ヽ(´Д `;)ノ

とりあえずみんなに配るお菓子を作って調理ギルド前で配った。クッキーにせんべい、チョコにパイ。みんなに8種類ずつくらいのオヤツを渡して、引き続きオヤツ作りに励んでいたら、先にオヤツを渡して走り回っていたPorojrが

P「トリートげっと!」

うおおおお・・いいな〜〜〜!しびれを切らしたチョロはチョロも、目の前にいた、オバケに、とっておきのHQオヤツ、「ホブゴブリンチョコ」を渡してみた。

「これをあげましょう。身に着けているといいことがあるかもしれません」
Choroはパンプキンヘッドを手に入れた!

なんと!いきなりカボチャ帽子をもらってしまった。うかれたチョロはそれをかぶって引き続き調理ギルド前でオヤツを作成し、やってきたLBJメンツに渡したりしていた。

一通りオヤツ配りが落ち着いたので、自分も杖を!と走り回ることにした。

まずは森の区から!!ギルドへ行ってみると、ギルドの人達がみんなオバケになっている。あんたたち、こんなことしてて仕事になってんの・・・・?と問い詰めたいところだが、今日はお祭り、グっとこらえてオヤツを渡す。骨ギルドの人は、花火をくれた。

裁縫ギルドへ言って、哀れな姿になった売り子さんにオヤツをあげると、

「これをあげましょう。身に着けていると・・・(略」
Choroはトリックスタッフを手に入れた!

ぬおおお・・・・・・コウモリ杖だあああ!!!

なんとな〜く、なんとなくだけど、このコウモリのついた杖は、黒魔道士っぽい気がして、チョロはとっても欲しかったのだ!!はしゃいで装備して、走り回る。その頃Porojrは、チョロがあげたオヤツを全部渡す間もなく、全部ゲットして、水の区で/sitして、くつろいでいた。周りには走り回る人が群がっていて、チョットした見世物になっていた。

どうやらもらえる「アタリ」は4種類で、そのうち2つは、最初にもらえる2つのHQ、という扱いらしい。「パンプキンヘッド」のHQが「ホラーヘッド」で「トリックスタッフ」のHQが「トリートスタッフ」らしいのだ。

そしてHQになると、それぞれ少しずつ性能がアップしている(?)ような感じらしい。

「潜在能力デジョン」の謎がときたいし、引き続きオバケを探して歩いたチョロは、森の区出口でDSになっている特産品ショップをハッケン!つか、みんな扮装っていうか、変身・・・。

そのDSに、最後の1個になっていた焼きリンゴをあげてみた。すると・・・

Choroはトリートスタッフを手に入れた!

やったぁぁぁっぁぁ!もろたーー!

こうなると、トリックのほうがありがたみが薄れてしまい、その場でポイ!喜んでPorojrがくつろいでいる現場へ向かった。

街中はごった返していた。みんなオヤツを求めてさまよっている。余ったオヤツをバザった人も、即売れ状態。チョロのシーフードバザーも、いつもの10倍覗かれる。まぁ、中身は魚料理ばかりだから、売れないんだけど、「サーモンのムニエル」が5個くらいあったのに、何故かたまに売れたので(普段はめったに売れない。)「ムニエル」をオヤツと思ったのかな・・・と慌てて買ってくれた人にテルしたりしていた。買ってくれた人は、「もう藁にもすがる思いです・・」とか言っている人もいて、チョロもポロもアッサリげっとした杖だけど、かなり苦労している人もいたりするようだった。

同じオバケには、一度あげると、同じオヤツではもう反応しなくなってしまうのだ。というか「ありがとう・・」とだけ言ってオヤツをとられてしまう。LSメンバーの中にも、全然杖がもらえなくて、花火を打ち上げてはまた走っていく人もいた。

時間もすぎてきて、外国の人もチラホラ目だってくるようになった。北米版が導入されて、まだ1週間もたっていないから、外国の人はオヤツを買うお金さえないはずで、なにがなんだかチンプンカンプンのようだった。

LBJくつろぎ場所の目の前に外国の人がきて、何が起こっているの・・?とSayで不思議がっていた。みんなで話しかけて、サルタオレンジを2,3個あげて、これをオバケたちにあげるんだよ、と説明して、サヨナラすると、しばらくしてその人はカボチャをかぶって帰ってきた。

みんなで拍手したり、喜んだりして、言葉はカタコトだけど、異文化コミュニケーションは楽しかった。お金を貯めるから、戦闘してくる!とその人は言って、一番近い出口はどこ?と聞かれたので、水の区出口に送っていった。

みんなにありがとう、と伝えてね!と言って、その人は元気にフィールドへ出かけていった。

ウィンのオバケに見切りをつけたLBJメンバーは、他の国に行ったりして、みんなデジョンつきの杖を求めてさまよっていた。

殴っているだけで、本当にデジョンしてくれる、神アイテムということがわかったので、みんな必死だった。お菓子代もバカにならない額になっていて、ハロウィンを楽しむ、という感じではなくなっていたようにみえたけど・・・。

このイベントは四日間続いた。アッサリ4種類をゲット出来た人もいれば、四日かけてももらえなかった人もいた。そして、デジョンつきのこの杖は、各地で大いに利用され、とっても楽しいアイテムだった。なんと粋なアイテムを作ってくれたんだ!とみんなで大喜びした。誰が一番に飛ぶかな〜と帰りも楽しみになった。

ところが・・・・ハロウィンの終わったあとのメンテで、潜在能力の条件が変わってしまった・・。というより、イベント中は、潜在能力を発揮していなくてもその能力が発動したけど、お祭りが終わったから、潜在能力状態でないと発動しませんよ、という感じの修正報告だった。

いろんな人が検証した結果、その潜在能力とは・・・、もうひとつのHQアイテム、ホラーヘッドの発動条件と同じ「満月で闇曜日で夜間」だけ、という噂が広まり、それはどうやら事実であるらしかった。

三日に一度30分程度、どこからでも帰ってこれる杖。イベントの景品としては妥当なのかもしれないけど、それなら最初に告知してほしかったなぁ、と思った。

見た目だけで、十分魅力的で、チョロは欲しかったし、お祭りの間だけ、潜在能力なしでも発動します、お祭り終わったらもうダメよん、と告知されていても、きっと、みんなイベントを楽しんだんじゃないかな、と思う。

元々なかったものなのだし、初めから四日間だけの魔法アイテム、とわかっていれば、納得もいく。そうなると、大金を投入してまで手に入れようとはしなかっただろうし、もらえた人は、その四日間、大いに盛り上がってキレイに終われたんじゃないかと思う。けど、なまじ、これをずっと使えるんだ!と思ってしまったからこそ、その性能を失う事がとても哀しくて大事件に思えてしまうのだ。

元々効果の発動条件がわかっていた「ホラーヘッド」だって、みんな手に入れて喜んだし、その後訪れた満月、闇曜日、夜間には、みんながかぶって楽しんでいた。どうして杖もそうしなかったのかなぁ、ととっても疑問である。

コックのチョロには、とっても有意義で、スレ違う友達にお菓子をあげて「チョロちゃんのお菓子で杖がもらえたよ!」と言ってもらえて、ウレシかったり、非常に楽しいイベントだったのに、その後のトリート事件、でなんだかイベントごと否定されてしまった気がして、ちょっと悲しかった。

それでも、あの日、みんなで町を走り回って、知らない人と交流したり、外国の人と触れ合ったりした思いでは、楽しい記憶となっている。これからのイベントに期待しつつ、今日のチョロ・ログアウト。




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