第百二話:初めての七罪

少し前に、みんなが「七罪」とう遊びをよくしていた。当時はチョロはまだレベルが足りなかったので、話だけ聞いていたけど、なにやら古墳で7箇所点火する場所があって、つけるとそれぞれの場所にホネのNMがポップし、それを倒すと、まれに高額アイテムを落とす、という一攫千金のチャンスらしい。

「久しぶりにみんなでワイワイ七罪でもしない?」

そう提案してくれたのはお祭り大好き戦士Aoyだった。今度の週末の土曜日にやろうね!と決めて楽しみにしていた。

当日は結局フルアラまで人が集まった。足りない分はみんなでフレンドを探そう、という事で2,3名呼んだけれど、ほとんどはLBJのメンバーだった。寸前で誰かがログインしてきた時のために1名分の空席は作っておこう、とポロと話していたのだけれど、それを伝える前に、あれよあれよと言う間に18名のアライアンスが完成した。

庭のいつもの作戦会議室に集まり、宴会状態で作戦会議。主催のアオイが頑張って割り振りをするのだけれど、なんせ18名のおしゃべりさんが集まっているのだから、ログの早い事早い事。割り振りの指示とは関係ない話にすぐ飛んでしまう。Aoyが苦労している中、Vengerさんからの「指示以外はいい加減黙らないと」と大人のたしなめが入ったりして、やっとこさ割り振りを決める事ができた。

結構前衛よりのアライアンスだったけれど、なんとかキレイに割り振ることができた。割り当ての決まったチームから会議室を飛び出して行くのが、なんだか出撃!という感じがしてカッコよくて楽しかった。

チョロはRevanさんとペアで、スロスワンド、というのが当たりアイテムである地点へ行く事となった。でも、この七罪、における「当たりアイテム」とは、競売で破格の値段で取引されている「グラットン」「グリードシミター」が有名らしい。そしてハズレは宝石が出るらしい。チョロは初めてなので、すごくドキドキして、配置についていた。

戦利品はアイテムに空きのあるBibbyのマスター収集にして、全員が配置についたことを確認し、火打石で火をつける。全箇所についたら、ホネがポップした。うお〜〜〜!!け、けっこう強いなぁ〜〜〜〜!

決して余裕、ではなかったけど、危ない場面になるほどではなく、倒す事ができた。戦っている最中もすでに倒した場所の戦利品がどんどん表示されていく。1回目は、めぼしいアイテムは「エンヴィースピア」という武器と、カバンクエが終わってない人にはウレシイ、ペイナイトだった。

1時間たたないと、2回目は出来ないらしいので、ジュノ上層の教会に集まって、大ロット大会をすることになった。

各自戻って、教会で自分のロット運をお祈りして、大会は始まった。はずれも含めて9個のアイテムがあったのと、LSメンバーのGapuelが提供してくれた賞品 「亜鉛鉱36個組 2セット」を含めて上位入賞は11名となった。

緊張のロット大会。1位はハヤトで、チョロはなんとギリギリで11位に入賞した。1位のハヤトは当然武器をゲットした。チョロはカバンも終わっているし、彫金スキルも0なので、Gapuelからの「亜鉛鉱36個」がとても欲しかった。亜鉛鉱は、天晶堂の名声をあげるクエストに使えて、天晶堂は、ノーグの名声につながっているのだ。チョロはノーグの名声は「アンタ誰?」状態なので、是非ともそれが欲しかった。

そして、1位から順番に欲しい物を決めていって、最後のチョロになったとき、なんと亜鉛鉱が残っていたのだ!やったぁぁぁぁぁ!!!

2回目をやる時になって、ポロが抜ける事になった。ポロは1回目出発寸前にログインしてきたObsidianさんとNaruがこのお祭りに参加できていないのを、すごく気にしていた。「あぁ、やっぱり1名分の隙間を作っておいたらよかった・・・」とずっと嘆いていた。Naruは「おいらはええよ〜〜〜」と言っていたので、ポロはオブさんと交代することにしたのだ。ポロはNaruと一緒に竜騎士のレベルあげに出かけていった。

2回目もチョロは同じ場所に行く事となった。1回目でGapuel率いる氷河からの点火場所が、結構苦戦を強いられていたので、そこにObsidianさんを加えて、一行は2度目にチャンレンジしに行った。

2回目は、な、な、なんと!!!!

超当たりの「グラットンソード」が出たのだっ!!!!

ロット大会の会場は異様な空気に包まれていた。今回の1位は、かなりすごい。装備しないなら、お金になるし、ナイトだと、とっても欲しい武器らしいので、ナイトであるメンバーは教会にひざまづいて、ひたすら祈りを捧げていた。

そして・・・栄えある1位になったのはVengerさんだった。彼はモンクなので、もう売る気マンマンで相場を聞いたりしていた。ヤラシイ・・・・・・・・・( ´,_ゝ`)でもまぁ、もっとヤラしいチョロはグラットンソードが出る前から、競売で相場チェックしてたけど・・・(取らぬ狸の・・・・・

2回やって2回とも、そこそこの物がでて、イベントは大成功だった。ここで結構な数のメンバーが眠気に負けて落ちる事となった。七罪をやめて、残ったメンバーで別の場所に遊びに行こうか、という案もでたけど、最後にもう1回だけ、七罪に行く事にした。ホネを倒さずに、点火だけして放置する箇所を作る事によって、少なくなった人数でも七罪が出来るらしいのだ。ただ、放置する場所に、レベルあげ等の他のPTがいると、それは出来ないらしい。偶然教会の前にいた、Arlimanさんの友達で、LSは違えど、結構頻繁にLBJと一緒に遊んでいるキタローさんをメンバーに加え、放置する場所を厳選して、一行は最後の七罪に向かった。

最後の七罪で出ためぼしいアイテムは「ペイナイト」だけだった。3回やって3回とも、というわけには行かないらしい。ペイナイトを勝ち取ったのはMurayoshiさんだった。

こうして、LBJ初の七罪大会は大成功で幕を閉じた。主催のアオイは、かなり頑張って仕切っていてくれたので、お疲れ様だった。

こうやって、リーダーだけでなく、LSメンバーがイベントを企画してくれるのも、チョロがとても自慢に思うLBJの特徴の一つだとおもう。そういう事があると、とってもウレシイし、楽しい。LBJのイベント、というか集会は突然始まる事の方が多い。「暇な人〜〜?」で挙手して、相当の人数が集まってしまう、というのが常なのだ。集会、というより、別に普段から大勢で集まって遊んでる、という雰囲気なのだ。

でも、こうやって事前に告知してやるイベントというのは、やっぱりちょっと特別で楽しい。そしてそれを仕切るのは結構大変で、神経を使うものだ。でも、それだけに終わったあとはとっても達成感だし、満足感たっぷり!

主催してくれたアオイに感謝しつつ、Gapuelから亜鉛鉱36個をもらってホクホクになって、今日のチョロ・ログアウト。




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