第百話:思ひ出

とうとうこの漂流記も100話目となった。100話とうことよりも、1つのゲームを1年も続けてこれたという事の方が、自分でビックリなのである。

そもそもチョロはゲームをあんまりしたことがない。オフラインのFFだって、2つくらいの作品を人がやっているのを横で見ていたくらいのもんである。ゲームで一番、ハマったな、と思っていたのはバイオハザードだが、それも、コントローラーを持つのではなく、横で「おるでっ!」「そこっ!危ない!」とか叫んだり、無意味に大声で驚かしたりするいわば、司令塔、の役割だった。

FFをやってみろ、とポロに言われてはじめたときも、ポロが側に居ないとわけがわからないので、やりたくなかった。ポロが友達と遊びに行って、初めて一人でやったあの日、ロンフォールで、辻プロテスをかけてもらたり、人を初めて助けたりしたことを、帰ってきたポロに興奮して話たのを覚えている。

そもそも、○、△、×、□のボタンの位置関係さえ、つかめていなかった。いちいち手元をみて、確認して押していたのだ。R1R2とかなど、もってのほかである。そんなチョロは今思うとどれほどノロマで下手くそなプレイヤーだったことかとおもう。

人のプレイを見て、「もっとこうすればいいのに」とか「私ならこうする」とか、そういうエラそうな考えを初めて持ったのはいつだっただろう。他人のグチを初めて言ったのはいつだっただろうか。いつのまにか、自分はヴァナディールの一住民として自分にプライドを持つようになっていた。そして、PC版発売でポロと同時にログインできるようになって、二人で作った、LS,LBJを守ることが、なにより大切なこととなっていた。

LSを守るために傷つけてしまった人もいる。人が増えたからこそ、避けれない問題や、決めなければいけない規律も出来たかもしれない。たくさんの人が集まってくれたからこそ、前なら簡単に受け入れ、そして、適当に流していた物も、切り捨てていかなければいけない場面も出てきてしまった。

初めて会った人も、ドンドン受け入れてきたけれど、結局本人が、雰囲気に合わず、疎遠になってしまったり、という問題だってあった。人には合う、合わないがあるのは当たり前のこと。これからは、何度か一緒に遊んで、その上で、それでもこの雰囲気を気に入ってくれたら入会してもらおう、と思うようになった。

でも、周りの話や、友達の悩みを聞いていると、チョロは自分のLSを自慢に、誇りに思うのだ。初期から考えたら、思いもよらない人数がLBJに集まってくれた。とてもたくさんのタイプの人が居て、たくさんの考え方がある。でも、みんな、相手の考えをまっこうから否定することもせず、自分の考えを押し通す事もせずに、吸収しながら、楽しんで過ごしてくれている、とチョロは信じている。

平均年齢が高いのかな?と思ったこともあったけど、本人の言葉を信じるなら、相当に年の若いメンバーだって存在する。でもみんな注意に対してむやみに反抗せず、自分の意見も持っている、愛すべき若者ばかりに思う。(いや、ちょっとホメすぎかな・・・)

友人からきく、たくさんの悩みを聞いていたら、うちにも見えないところで、たくさんのトラブルが渦巻いているのかもしれないな、と思うときがある。でも、見えないものは見えないのだ。見えたものは、全力で対処する。うちのリーダーはポロでサブはチョロだけど、LBJはなんだかみんながリーダーのような感じがある。それがチョロはとてもウレシイ。人にまかせっきりな人がいないのだ。時にはそれがアダとなって、物事が中々決まらないときもあるけれど、それはウレシイ悲鳴というものだ。いつまでも作戦会議をしていて、気がつけば時がたっていて、笑ってしまう事もある。

MMOとはゲームなのかな?、と思うときがある。こういう考えこそ「ゲームにハマっている」と言われるのかもしれない。だけど、ゲームとして攻略したり、戦ったりする面も楽しいけれど、何よりチョロが続けている理由は、人と触れ合うからなんじゃないかな、って思うのだ。ゲーム性という面で続いているんじゃないと思うのだ。メンバーのリアル生活での悩みを聞いたら、本当に心配だし、長く会えなくなる人や、2度と会えなくなる人がでると、本当に寂しくて悲しい。FFオンラインというサービスが終わったら、一生交流がなくなってしまう人達とは思えなく、本当に友達がたくさん増えたような気がするのだ。下手なリアルフレンドよりたくさんの時間を共有している。言葉では話せないことも、チャットだと言える時がある。

この先、いつまでヴァナディールでみんなと会って遊べるのかはわからないけど、これからも、笑って、泣いて、怒って、ケンカして、そして、たくさんの人と友達になりたいな、と思う。明日はどんな冒険ができて、どんな出会いがあるのかな、と思うと、ワクワクするのだ。

100話目は、漂流記じゃなくて、自分の話になってしまった。「100話目に登場させてよ!」というウレシイ依頼をたくさんもらった。これを書いている時、みんなの事を思い浮かべていたことが、登場した、という事と思って欲しい。

これからもLBJはたくさんの冒険をして、たくさんの困難を乗り越えながら、仲良く、時にはケンカしながら、楽しくやっていきたいと思う。現在のLBJの全てのメンバー、LSは違うけど、大切なフレンドのみんな、そして、まだ見ぬこれから出会う仲間達、これからもポロとチョロをよろしくお願いいたします!

ちょっと自分の思い出にひたりながら、今日のチョロ・ログ・・・・・インしてませんっ!




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