第九十六話:油断大敵

LSのメンバーBobuの99個印章BCを一緒にやろう!という申し出があって、レベルあげにいそしんでいたChoroとPorojr。ログイン時間帯が深夜〜明け方、という事もあって、PTさえ作れたら、狩場はガラガラで常に美味しい狩りができていた。

途中AFをしたり、宝箱あけを手伝ったり、とレベルあげをしない事も多かったけど、結構早いペースでふたりとも60になることができた。BobuのBCも、無事に勝利し、ジラート前に行きたい、という願いも達成できたので、満足していた。そこで、ちょっと錬金術に興味を持ち始めていたチョロは合成キャップがはずれるまで、やってみようかな、と思ったのだった。

クリスタル倉庫に行ったチョロは唖然とした。ためておいたクリスタルがなくなっている!あんなにたくさんあった、水のクリスタル、雷のクリスタル、風のクリスタルがなくなっているのだ!!何者かに奪われた!!倉庫に強盗が!!!!!拡張したいくらいにパンパンだった倉庫がガラガラになっている!!!!!

犯人の目星は大体ついていたけれど・・・・泣き寝入りするしかなかったチョロは仕方なく沼にエレ狩りにいって、塊を数個獲得し、錬金術にいそしんでいた。

しばらくすると、材料にイエローグローブという魚が必要になってきた。釣りバカArlimanにアドバイスを受け、ソロムグの海岸でイエローグローブを釣る事にしたのだ。しかしここはあの凶悪なタコ、クラーケンも釣れるポイント。でも、レベル60になったのだから、勝てる・・・よね?と思っていた。

順調にイエローグローブを釣り上げ、たまにいるコカ肉を落とす敵にドキドキしながらソロで挑んで、初めて余裕をもって勝てる事に喜びを感じつつ釣りを続けていたら・・・・・・・

モンスターを釣り上げた!

ぎゃ〜〜〜〜〜。釣っちゃったよ〜〜クラーケン!

HPは満タンだったけど、MPが6割くらいしかない。スリプルをかけて座ってもいいのだけど、自分の中に「60になったのだから、勝てるだろう!」という驕りがあった。今まで「レベル60の人」といったら、クラーケンくらいは余裕で勝てる、というイメージがあったのだ。(実際勝てるし・・)チョロはクラーケンに挑みかかった。手数が多い敵だった。強い精霊は詠唱を中断される。しかも攻撃がかなり強い。

チョロも武器を両手棍に持ち替え、両手棍は結構ダメージが強いので、MPは回復のみに使用し、殴りで倒すことにした。殴って回復、WSをうっては回復、とおよそ黒魔道士とは思えない戦い方をしていたチョロだけど、案外敵のHPを削れていた。LS会話に「タコ釣っちゃったよ!」と報告していたチョロは、Gyabanに「逝ってら〜〜〜」と言われていたので、ムキーーと思いながら戦っていた。

こっちも結構削られていたけど、相手のHPも大分削れていて、くらうダメージの量を考えても、もう勝てるな、という段階で、LS会話でGyabanが「レイズはまかせてな〜」と冗談を言ってきた。その冗談に「もちろんレイズUやろうな!!」という返しを打ち込んでいた、その時・・・・・!

クラーケンの○○。チョロに105のダメージ!

なんていう名前の技だったのか、もう忘れたけど、突然の大ダメージが降ってきたのだ。もうこっちもTPはたまっていて、うてば終わり、という状況だったのに・・・・・・・・・

チョロはクラーケンに倒された・・・・・・

ソロムグの海岸で無残にうつぶせになっているタルタル1名。油断と驕りが生んだ死亡だった。まさか本当に死ぬとは(´・ω・`)

LSでGyabanに死んだことを告げると、「うへ・・・・起こしに行くわ」と言ってくれた。でも、もう寝る予定だったので、「いや、HP戻るわ〜」というと、「もう向かってるのに」というので、来てもらう事にした。1回分の経験値の貯金があったので、まだレベルは60だった。サポ白をつけてかけつけてくれた戦士のGyabanは目の前でアッサリタコを倒して、チョロを起こしてくれた。

笑うしかない事件だった。フグを釣るのも命がけである。でも、こんなこともあるから、楽しい!レイズをもらって起き上がり、衰弱したまま何も言わずにまた釣りを開始してやった。

C「もっかい釣るわwwwwwww」
G「よろwwwwwwwwwwww」

アホ丸出しの会話をしながら、ちょっとだけ釣りをして、フグを数匹釣り上げ、ふたりはジュノに帰った。明け方の寝る前のちょっとしたヒトコマだったけど、なんだか楽しい冒険をした気分になって、今日のチョロ・ログアウト。




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