第九十五話:突撃・闇の王!

チョロとポロのレベルが55になったころ、そろそろ闇の王に挑戦しようではないか!という話が持ち上がった。まだ闇の王を倒していないメンバーがいるので、せっかくだし、全員初体験のメンバーで挑もうではないか!!という事となった。そして決まったメンバーは

Chisatoモンク・Tokiwa暗黒騎士・Obsidian狩人・Gapuel白魔道士・Porojr吟遊詩人・Choro黒魔道士、という6名だった。メンバーが決定した時、狩人であるObsidianのたっての希望があった。それは狩人のとても強いWS「サイドワインダー」を覚えてから決行したい!というもの。こちらもぜひ闇の王にそれを決めて欲しいので、Obsidianのサイドワインダー習得次第、突撃しようではないか!ということとなった。

そして数日後、サイドワインダーを習得したObsidianと共に、一行は闇の王に突撃することとなった。情報は蔓延しているヴァナだけど、行った事がないのだから、詳しい事はもちろんわからない。ドキドキのツアーなるだろうな!ととても楽しみだった。結局メンバー構成は、Chisato 60モンク・Tokiwa 60暗黒騎士・Obsidian 57狩人・Gapuel 58白魔道士・Porojr 58吟遊詩人・Choro 58黒魔道士となった。

決行の日は、みんなに都合のいい日をきいて決めた。Chisatoの仕事の都合で、12日の土曜日が、唯一の決行の日となった。しかしその日は、暗黒騎士、Tokiwaのリアル新歓コンパの日でもあった。前日に「ほんとに帰ってこれるの?」「超カワイイ子ゲットできそうでも、絶対0時に帰ってきてね!」「闇王の部屋で寝落ちだけは、勘弁してね;;」などの激励(?)を受けてログアウトしたTokiwa。でも実はみんなの心は不安でいっぱいだった。(はず・・?)

当日、0時をすぎてもTokiwaが来ない・・・。あぁ、ヤッパリ目の前の美味しそうな獲物の誘惑に勝てなかったか・・・。と半分諦めかけたその時、「遅くなりました〜〜〜!」とTokiwaが参上した。よかった〜〜!これで揃った!作戦会議でジュノのマイナーな小部屋に集まり、薬品を揃え、作戦を語り合い、LSメンバーにアドバイスを受け、そろそろ眠くなってきているChisatoを寝かさないように必死にたたき起こしながら、一行はスヴァール城へ向かった。

スヴァール城へ入り、意気揚々と突き進む一行。最初の分かれ道にさしかかり、ピタっと止まる一行・・・・・・・・・

「ねぇ、闇の王ってどこにいるの・・?」
「え・・・スヴァール城?」
「の、どこだろう?」
「行き方知ってる?」
「さぁ・・」

フ・・・・・・・・・・・・。楽天的というか、なんというか、もう笑うしかないのである。

「まずは探険だ〜〜〜!!!」

闇の王の間を探すところからスタートを切った一行。マップのいかにも怪しい、という切れている道に向かって進む事にした。

しばらく進んでいるとAF装備に身を包んだ3人組に出会った。この人たちなら知っているかも?とPorojrが話しかけた。

P「あの、すみません」
「はいはいー?」
P「この辺で闇の王みかけませんでしたか?」
「ぎゃはははははははは!!」
「そういえばさっきあっちのほうで・・・・w」

思いのほかウケたのは良かったけど、その人たちも迷子になっている様子で、結局道はわからなかった。おまけにちょっとしたリンクも発生し、助けてもらったりして、厚くお礼を言って、その場を去った。

迷子になりながら進んでいくと、どうやら正解っぽい怪しすぎる廊下にたどり着いた。そこを進むとエリアが切り替わり、絶対正解!という感じの音楽がながれだした。

スニークとインビジを自分にかけて、GapuelとChoroが2つある怪しい道のどっちが正解なのか調べに行く事となった。なった・・・・なった・・・けど・・・・行っても全く意味がわからなくて、結局片方に決め打ちして、全員で進む事にした。

たくさんの怪しい扉。ここを出たら闇の王かも!と何度も思うけど、まだ道は続く。途中の休憩を取っているとき、突然Chisatoがこう言った。

C「ワープがあるから、そこは全員乗るまで待ってね」

おおっ、眠そうだからフラフラなのかと思ったら色々知ってるのねっ!で、ワープってなんなんだろう・・。

「そのワープはどこにあるの?」
C「さぁ・・・・?」
「えっ」
「アバウトやな、おいw」
「まぁ、そういうもんがある、って分かっただけでもおk!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アバウトな情報やな〜〜〜ぉぃ!しかし、後からわかったことだけど、Chisatoはずっと経験したフレンドから情報をTellでもらっていたらしく、それを伝えてくれていたのだった。途切れ途切れにそれを伝えてくれていたので、Chisatoが知っているのかな、と勘違い。感謝感謝である。

そして問題のワープらしき場所に到着。光ったり消えたりしている。消えたときに乗るのね!みんな遅れないように!!
決戦が近づいてきているのを肌で感じはじめ、テンパるチョロ。

そして、ドタバタの探険を繰り返しながら、一行は、とうとう闇の王の間に到着したのだった。

意外なストーリーに驚き、そして、決戦の火蓋は切っておとされた。

アドバイス通り、王座にかけあがる魔道士2名。作戦通りに戦い、結構順調にHPを削っていたのだけど、あと数ミリで倒せる、というのに、思いのほか特殊状態が長い。そうこうしているうちに、Tokiwaからタゲがはがれず、死亡してしまった。回復ケアルヘイトだけが上昇をはじめ、今度はChoroが死亡。でも全員リレイズをかけていたので、起き上がってすみでヒーリング開始。残りの4名で必死で頑張るものの、ほんとうに後ちょっとが特殊状態で削れない。やっとの思いで、最初の段階をクリアした。

作戦通り、薬品を使い、ヒーリングを開始・・・・・・・のはずが、闇王に見つからない予定だったのに、普通にドシドシ歩いてきてしまった。いきなりの範囲攻撃で、まだ衰弱状態だったTokiwaとChoroは一瞬で死亡。最初から4名での戦闘となってしまった。

応援することしかできない、TokiwaとChoro。Gapuelの女神の祝福が発動し、Porojrは強化の歌を歌いに走り回る。そして、Chisatoの空鳴拳が炸裂。そして、Obsidianの乱れうち!イーグルアイ!サイドワインダ〜〜〜〜!!!!の3連コンボが決まり、一行は闇の王に打ち勝ったのだった!!!モンクに暗黒騎士に狩人。本人達は「やわらかい・・・盾がいないよ;;」と怯えていたけど、なんのなんの!!強い強い!特に、普段「誘われないよ〜、狩人弱いよぅ・・」と泣いているObsidianの強さは、目を見張るものがあった。本人いわく、「狩人、人生唯一の晴れ舞台」らしかった。

感動のムービーイベントを見終わって、余韻に浸ろうかな、と思ったその時・・・

「ギャウンッ・・・」

あ、そうだった。死んでたんだった・・・・・。3度目の自分の断末魔の叫びとともに、王の間から放り出されていた。レイズをもらって、一行はこの感動のミッションに興奮して、おしゃべりした。

ミッションストーリが最悪といわれている、サンドリア国民のチョロは、イマイチ世界の設定がわかっていない部分があったのだけど、このミッションの体験+最近でた、世界の設定やNPC相関図が載っている攻略本を読んだおかげで、やっと世界がみえてきた。まだまだわかっていない部分は、他の国のミッションをしたり、クエストをしたりすることで見えてくるのだろうな、と思う。

闇の王のミッションは、とても感慨深くて、ファンタジーなヴァナディールを満喫できる、素晴らしいミッションだった。全員が初体験というのも、とてもよかった、って思った。みんな、純粋に感動できたし、とても新鮮だった。

もうすぐ発売されるジラートの幻影がますます楽しみになってきた。新しいエリアに心をときめかせながら、無事ランク6になって、今日のチョロ・ログアウト。




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