第八十二話:AF1・・氷河へ

ジョブ別装備。随分前に実装されていたけど、レベル的に関係なかったチョロは、放置のまま、南の島へのバカンスに行った。

そして、帰ってきてから何日かしたある日、Porojrの詩人AF1をみんなで取りに行こう、となったとき、「ついでに氷河もいって、黒もやってよ〜〜」とチョロは言ってみた。みんな、「いいよ〜」とは言っているのだけど、なんだか口が重い。はて・・?なんでだ?と思ってよくよく聞いてみると、なんとうちのLSの唯一のメイン黒魔道士仲間、Tubasaが、レベル60に到達しているにもかかわらず、「AFはチョロさんと行くのにゃ」とキッパリ言い切って、ずっと待っていてくれたというではないか!!

確かに前に「一緒に行こうね」とは言っていたけど、レベルもTubasaのほうが、ドンドン先にあがっていたし、しかも1ヶ月の休業である。そんな昔の話はお流れになって、全部揃えている、または途中まで位ぐらい進めている、と思っていたのだ。ところが、AF1さえとらずに待っていた、との事。みんな、Tubasaが「チョロさんと行くのにゃ」を繰り返していた事を知っていたので、口が重かったのである。

それは・・・・ここでチョロが勝手に行ったら・・・鬼やん・・・。

AFなんて着れるのは、まだまだ先のこと。急いで行く必要もないので、チョロは今日は行かない事にした。そして、すでにレベル60になっているTubasaの為にも、早いとこAF1を一緒に行かないとな、と思っていた。

ところが、だ。チョロのログインは大抵深夜である。しかし、Tubasaのログインは早朝6時〜7時と、土日祝の昼間、となっている。ということは・・・・ほとんど会えないのである・・・;;

何度目かの早朝、Tubasaがログインしてきたとき、チョロはチャンスとばかりにTubasaを誘った。Tubasaがレベル60なので、AF1は二人でいける、と聞いていたので、1時間あれば、クリアできるだろう、と思ったからだ。

そして、待ちあせて久しぶりにあったTubasaは・・・・・・・

種 族 別 装 備 で 身 を 固 め て い た!!!

ぉぃぉぃ・・・・・・・・・・・レベル60で種族でいいのか?!それもこれもチョロを待っていてくれたせいなのか・・・と思うと、心が痛くなった。(他の装備もあるんでは・・?とも思ったのは秘密)

早速ザルカバートへ。Tubasaの知り合いの白さんがヴァズまでテレポで飛ばしてくれた。

白さんに、お礼を言おうと思った瞬間・・・

目玉の攻撃→→→Choroに○○のダメージ

いきなり目玉にからまれてしまった。よくみると、すでにホネまでリンクしている。

何も言わずに援護してくれる白さん。魔道士3人のPTにマジックバリアを使う目玉。ウザ・・・・

なんとか撃退して、白さんに厚くお礼をいって、二人は出発した。

インビジとスニークをかけて、コソコソ走る。倒す敵である、カオスエレメンタル戦の作戦等を練りながら、ひた走った。Tubasaが言った。

T「E−8に行くのにゃ」

なるほどなるほど。E−8ね・・・・デーモンだらけやん・・・・・

T「???」
T「これに変色クリスタルをトレードにゃ」

なるほど。っていうかデーモンめっちゃ近!!!

T「デーモンにからまれるにゃね・・・始末するにゃか」

チョロからみて、強い、Tubasaから見て楽の表示である。レベル46の黒と60の黒ふたりでいけるのか??と不安になりながらも、なんとか撃退。かなり厳しい戦闘だった。

やっと倒して、いざ!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

だ〜〜れもでてけぇへんけど???エレ・・・どこかしら?

クエは受けてるし、クリも持ってるし・・・Tubasaがやってみても、何も起こらない。チョロはかすかな記憶を引き出して、発言してみた。

C「ねぇ、確かクレバスにクリをトレードだったよね??でもこれ、どうみてもお城の入り口に見えるねんけど・・・どっちかっていうとあっちの裂け目のことじゃない?クレバスって・・・」

T「そ、そうにゃか・・・・・・・」

再び魔法をかけなおして、裂け目をウロウロする二人。しばらくして、やっとオーロラの湧き出すクレバスに???を見つけた。

T「あったにゃ〜〜〜」

しかし、そこにはデーモンがウジャウジャいた。先に始末しなければならない・・・

すみのほうにデーモンをおびき寄せて戦闘開始。でもすぐ近くにも後2匹もデーモンがいる。しかも、ウロウロ歩きながら近寄ってくる。

T「くるなっつの・・・」

語尾に「にゃ」をつけるのも忘れてつぶやくTubasa。やっと1匹目を倒すか倒さないかの時にとうとうデーモンリンク。スリプルで寝かしつけて、ヒーリングし、やっとの思いで撃退した。

やっと本番である。しかし、時間がもうなかった。Tubasaの分だけでも、ということで、エレメンタルをポップさせた。

・・・・・・・・・・・・なによ、案外弱いヤン・・・

ハッキリ言ってデーモンのほうがずっとやっかいだった。あまりにもアッサリだったので、ヒーリングしてからチョロの分もやっちゃえ、という事になった。

しかし・・・エレを釣ってくる際、チョロ、デーモンも連れてきてしまった。デーモンを寝かせてエレとの戦闘開始。

倒してすばやくアイテムをロットし、寝ているデーモンは放置して、さっさとデジョンでジュノに帰ってきた。

色々あったけど、死者は出ずに二人とも無事にクリアできた。2以降はチョロはまだまだだし、しばらくは、AFツアーは関係なくなるけれど、「一緒に行く」という約束も、遅くなったけど果たせて、うれしかった。

これを境に、Tubasaには、早く全てのAFを揃えて、種族装備から脱出して欲しいものである。LSではチョロとTubasaは親子のような関係。ずっと待っていてくれた我が娘、Tubasaのやさしさに感動しつつ、やわらかい種族装備で60まで育った際に、レベルあげで共に戦ったであろう、見知らぬPTメンバーの苦労を考え、申し訳なく思ったりもした。

とりあえずは、AF1、キャストワンドゲット、に大満足で、今日のチョロ・ログアウト。




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