第六十話:魔晶石 IN ベドー

1個とると、断然飛空挺に乗りたくなってくるのが人情というもの。他のみんなも一緒らしく、最近のLSでは、残りのエリアのクリアレベルが話題になっていた。

オズトロヤ城は道のりが長く、かなり険しいらしい・・・。ベドーは敵はそこそこだけど、敵が落とすアイテムをまず2個取らないといけない上に、その敵が15分間隔でしかポップしない様子。1回に目的のアイテムを2〜4個落としてくれるらしいけど、周りは同じ目的の人々でいっぱいで、取り合いになっている、という修羅場らしい・・・・。

話はかわるが、先日のメンテで、新しく、「リレイズ」という白魔法が解禁となった。もちろん白魔道士の魔法で、自分が生き返る事ができる、という素晴らしい魔法である。そして、それは、敵が落とす魔法で、その敵はベドーに居る、という事だった。

それなら、ヒマな待ち時間はリレイズを落とす敵をやろうではないか、という事で、LSメンバー数名でベドーに向かう事となった。

ベドーはやはり混んでいた。とはいえ、その辺にいるクゥダフ全部には、さすがにやられないレベルなので、何人かは「リレイズ」を落とす敵だけを狙って倒し、何名かは目的のアイテムを落とす敵を狙っていた。

ハッキリ言って、時間との戦いだった。しかし、噂よりはライバルは少なくて、案外アッサリ人数分取る事が出来、おまけに1個余ってしまった。

そのアイテムは人にあげることが出来るものだったので、Shoutで誰か要りませんか?と叫ぶ事になった。チョロが叫ぶ事にして、いざ叫んだ瞬間・・・・・

アイテムは時間切れで流れてしまった。

みんなそれ目的で来ている場所である。続々と入ってくるTellに事情を話し、必死で謝って、一行は慌てて次のアイテムを落とす敵の場所まで移動することになった。

少し奥まで行かなくてはいけないのだけれど、なんだかややこしい道を通る事となった。歩くと呪われる道なのである。

でも、変なモニュメントがあって、それを調べると、サイレスがかかった状態になり、そうすると、呪われない。呪われるとステータスが激減し、弱い敵も強敵になってしまうため、呪いを治せる白魔法、「カーズナ」を使う白魔道士以外、全員サイレスの状態になってその道を進むのが一番良くて、メジャーな方法らしい。

チョロは黒魔道士なので、サイレスになる事にはかなり抵抗があったのだけど、カーズナを使えない以上、呪われるのは大迷惑である。全く戦力にならない状態で、チョロはみんなの後をついていった。

呪い地帯を抜け、カーズナをかけてもらってしばらく進んだ所にその敵はでた。NMなのでとてもとても強いが、人数も多いので、倒せていた。しかもライバルなし!安心して、狩りをしていた。

今日はレベルあげでもないし、効率も関係ないし、レベル40を超えるメンバーも一緒だったので、チョロは戦闘で久しぶりの黒魔法を打ち放題、の状態になってはしゃいでいた。そして、何度目かのエアロUを放ったその時、クゥダフのターゲットがチョロに移動した。

別にタゲが移動したからって、慌てる事はない。いくらHPが少ないとは言っても、そんなにすぐには死なないのだ。と、思っていたら、いきなりクゥダフのウエポンスキル、鉱石投げがチョロに向かって放たれた。

ウエポンスキルはいやん・・・

数百のダメージが飛んできて、チョロ、あっさり即死。まさか、こんな所で死ぬ人がいるなんて思いもしていない他のメンバーは唖然。あまりの即死ぶりに笑ってしまった。
死ぬのは別にいいんだけど・・・・「石を投げられて死んだ」というのがちょっとマヌケで悲しかった・・・。

そうこうするうちに、全員分のミッションアイテムを取る事が出来た。もう一つの目的だったリレイズは2個取れた。ロットには勝てなかったけど、2個出たし満足だった。

ベドーの魔晶石を手に入れるには、ジュノに一旦戻り、天晶堂で、今日取ったアイテムを別の物に交換してもらってから、もう一度ベドーに来ないといけないらしい。でも2回目は簡単で、扉を開けて石を貰うだけらしいので、アイテムを手に入れたら、もう取ったも同然、ということらしい。

2個目の石をゲットして、明日こそは!と期待しながら、今日のチョロ、ログアウト。




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