第五十九話:魔晶石 IN ダボイ

LSの中に、飛空挺に乗れる人がチラホラ出始めてきたこの頃。適正レベル以下のメンバーも、飛空挺パス欲しい欲しい願望がジワジワ溢れ出していた。

そんな中、「ダボイの魔晶石は、結構簡単で、上手くやればソロでもいける」、という噂がLS内に流れ出した。噂は半分本当で、こわ〜〜いオークが居るのは、目的の扉の目の前だけなので、どっかのPTが通り過ぎた後ならば、ソロでもいける、との事だったのだ。

それは、運も加算されるので、さすがに実行する気になれないチョロ。でも、メンバーのNaruっちがすでにダボイの石を取っているのを知っていたので、「簡単って聞くけどどお?」と質問したら、その返事である「簡単だよ。すぐ取れる」をうっかりLS会話で言ってしまったNaru。

「連れていって〜〜」
「あ、いきた〜〜い!」

口々に叫ぶLSメンバー。Naruっちは一瞬にして、「ダボイ魔晶石遠足」の引率の先生になってしまった。

「Naru先生の遠足」の話を聞きつけて、たくさんのメンバーがダボイに集合。早速中へ入っていった。

説明が全く無いので、本当に簡単なんだな〜〜と走っていたら、オークにからまれた。でも7名のアラを組んでいるチョロ達はあっさり撃退。数体を倒しながら進んで行くと、だんだんオークが強くなってきて、とうとう「強い」表示のオークが現れ出した。

でも、「強い」くらいなら、7人なら余裕である。危なげなく倒しながら進んで行った。そして、何匹目かのオークと戦いはじめたその時、指示は的確、必要最小限、のNaru先生が、いきなり言った。

N「え?倒せる?」

?!?!驚いて調べてみると、「とてもとても強そうだ」となっている。どのくらい「とてもとても」なのかは知らないけど、攻撃の辺り具合から判断するに、相当ヤバそうである。

「敵は放置で、そのまま扉はいって!」

Naru先生の指示が飛び、みんなマゴマゴしながら扉に駆け込んだ。するとそこは、魔晶石のエリアだった。

N「みんな生きてるね」

Naru先生・・・・ものすごく最小限の指示でしたね・・・・・・ちょっと死にそうでした(TT)
でも、簡単に取れすぎるのも思い出にならないし・・・ま、いっか(?!)

その後、Koaraのテレポで安全にホラのゲートに飛ぶ事になったけど、7人は飛べないので、チョロだけ、デジョンで帰ることになった。

みんな無事でダボイの魔晶石を取る事ができた。チョロ、初めての魔晶石ゲット。憧れの飛空挺に一歩近づいて、今日のチョロ、ログアウト。




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