第五十五話:宝箱オープン

最近毎日のように、LS仲間のNaruっちとあちこちのダンジョンに探検にいっているChoro。今日は、グスケン鉱山へ、探検に行くことになった。メンバーはNaru、Choro、そして、Naruっちのお友達の、3人である。

そのお友達は、レベル40のナイトさんなので、滅多な事では死なないだろう・・・と安心して着々と進んで行った。

途中、穴を落ちて進む場所で、落ちた瞬間、見慣れぬ敵に遭遇した。見た目はカエル・・・大きさは・・・クマ?とにかくかなり大きなカエルのような敵だった。ぶにょぶにょしているくせに、固くて、結構苦戦した。新しい敵に出会うのも探検の楽しみのうちの一つ。驚いたけどうれしかった。

グスケン鉱山、そう、そこはおそろしい幽霊達の鉱山。チョロははっきりいって、今だけは後衛でいたくなかった。天井からぶらさがっている緑色の幽霊・・・・シャレにならんくらい不気味なのである。

オバケといっても、ボギータイプやポルターガイストタイプくらいなら、「ファイナルファンタジー」としていいかもしれないけど・・・これはバイオハザードレベルの不気味さである。

そして、そのファンタジーにあるまじき不気味な鉱山で、大変な事件が起こってしまった。それは、宝箱のカギを落とすトンボを求めて歩いていた時の事だった。ボムタイプの敵が出没して、爆発にビビりながらも、案外アッサリ倒せていたので、「珍しいアイテムでも落とさないかな〜」等と話しながら戦っていた瞬間

ボムが・・・・・爆発した・・・・・ダメージは一人当たり900以上・・・・・・・・・・

いくらレベル40のナイトでも、これにはひとたまりもなかった。離れて魔法をかけていたチョロ以外の二人が一瞬で死んでしまったのである。

HPに戻った二人は「すぐいくからね〜〜」と言って向かっている様子。チョロはひとりで待つことになってしまった。

敵がポップするとか、しないとか、危ないとか、死ぬとか・・・・・そんな事より・・・・・

オバケがこわいのよ〜〜〜〜〜〜〜!!

ひとりぼっちで天井からぶらさがる幽霊とたわむれる精神力はチョロにはなかった。その通路を一刻も早く去りたかった。でも、通路を出たら、そこは危険な敵がウジャウジャポップする広場。

別 に か ま い ま せ ん

オバケより敵のほうがまし、と確信したチョロは、広場の出来るだけはじっこに立って、壁と同化して、二人を待つことにした。神経が過敏になっているので、「座ったらHateがあがって、襲われるかも・・・」とか普段思いつかないような事にまで頭が働き、壁際に立って、自分視点で広場を観察し、敵に見つからないように恐怖の時間を過ごしたのだった。

やっとこさ、ふたりと合流して、トンボ狩り再開。神様がかわいそうに思ったのか、結構簡単に宝箱のカギを落としてくれた。

実は宝箱自体は、かなり入り口に近いところで、すでに発見していた。後は開けるだけである。一同は、急いで来た道を戻って宝箱を開けに行った。

宝箱は無事に誰にも開けられずに置いてあった。記念すべき、初オープン!中身は盾だった。宝箱の中身のロットイン!まぁ、Naruっちはロットが弱すぎて相手にならないので、実質はNaruっちのお友達との一騎打ちだった。

そして、なんとチョロがアイテムをゲットした。レベルはまだだけど、将来白魔道士として装備できる物。普通売ってしまうよ、と言われたけど、記念なのでチョロが装備出来る様になるまで、倉庫にしまっておくことにした。

ながきに渡って続けられた宝箱捜索。初のオープンはグスケン鉱山だった。

これからも探検しまくるぞ!!と心に決めて、今日のチョロ、ログアウト。




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