第百四十話:四神戦第四弾・青龍の巻

ある日の明け方、倉庫で競売をみていたDekuが言った。

D「バザーでゼファー売ってる。これって青龍の時に使うといいやつやんね?」

次の金曜日に青龍に挑む事になっていたLBJは、青龍撃破に向けていきりたっていた。どうやらゼファーなるものは、青龍の追加攻撃を消す効果があるらしく、あると非常に便利なものである。Dekuは7万Gでバザーしている人を発見したらしくLSに意見を求めていた。

ゼファーを落とすのは白虎で、前回負けた相手。しかも勝つのはかなり困難そうである。青龍の勝率をあげるためにも、これは是非欲しいところである。

買おう!お金はみんなで出し合おう!さぁ、買って!と決定したところで、もう一度みると、8万に値上がりしていたらしい。なんて察知能力の高いバザー屋なんだ・・・!

というわけで、強力アイテムを携えて、LBJは青龍に挑む事となった。今回は偶然にもピッタリフルアラで空へ集結した。

全員集合までに、トリガーアイテム取りでもしよう、となり、前取ったときにめちゃくちゃ苦戦したロメーヴの水、を取りに行った。すると、今回はビックリするほどアッサリだしてくれて、幸先いいな!と盛り上がって、青龍へのワープにたどり着いた。

青龍も、足がめちゃくちゃ速いらしく、マラソンとかではなくガチンコ対決をすることとなった。範囲麻痺と前方範囲衰弱、そしてディスペガの技など、とことんウザイ相手である。魔道士及び忍術使用者は、やまびこ薬必須。麻痺の対処をいかに早くするかを話し合い、前方範囲があるから、たち位置の注意点などを決めた。青龍の2hアビは百烈拳らしく、その際の追加効果がナイトのインビンを貫通するため、それをObsidianのエンドレスショットゼファーで消す、という作戦だった。そして、決戦の時はやってきた。

もう驚かない。イフ釜で見飽きたワイバーン君が現れ、自分は青龍だ、と言い張った。貯めたTPをブチこんで、戦闘開始!である。

今回チョロが入ったPTには、赤も詩人もいなかった。MP回復手段が持ってきたヤグドリのみなので、MP調整を気をつけないとなぁ・・とおもっていた。そして、やっぱり来た範囲麻痺。麻痺のログが一斉に流れる。自分のPTを優先に必死で麻痺を治していたら、信じられない事が起こった。

青龍がクルっとこっち側を向いた、とおもったら、ゲェエエエエエっとブレスを吐いたのだ。どうやら向きが後衛がいる方に向いたらしく、後衛のHPが一斉に減った。そして・・・チョロのHPは・・・・

0になってた・・・・・・・・・(´・ω・`)

戦闘前に、Tubasaに「もう一人既にHP半分がいる」とバカにされていた。豊富なMPも死んだら衰弱である。絶対にこんな風には死にたくなかった・・・・のに、たかがブレスで一撃死である。当然死んだのはチョロだけだった。くそーータルタルって・・タルタルって・・・っ!

と、泣いているヒマはなかった。衰弱でも青龍は容赦なく暴れている。すぐ起き上がってジュースをガブ飲みし、自分のPTのパラナだけは、絶対にこなしてやる、と必死だった。情けなくて穴があったら入りたい気持ちを今は押しやって、ひたすらパラナを唱え続けた。衰弱でリキャストが伸びていて、なかなか迅速に治せない。その間も青龍は、暴れ続けていた。

そしてとうとうGatoさんが倒れてしまった。Baphometが引継ぎ、ヒィヒィの状態で攻撃を続ける。Erryが死んでしまったけど、起こしてあげるMPがない。そしてBaphometも倒れ、あぁ・・・このままやられてしまうのか・・・と一瞬おもうほどアラは壊滅状態に追い込まれた。

しかし、戦士チームの決死のタゲまわしと後衛の絶妙の回復&レイズの立ち回りで、ジワジワと戦力が復帰しつつあった。もうMPがカツカツなチョロは、生き残っている者が最大限に動けるよう、状態異常回復だけに集中し、走り回った。普段は変態なハヤトが頼もしくみえた。Gyabanに毛が生えて風になびいている幻が見えた。前日に、「戦士はスピくらいでしか役立ってない気がするから、60の詩人でいこうかな」などとほざいていたAoyにハリセンを飛ばしてやりたかった。それくらい素晴らしい粘りを見せた戦士たちのおかげで、生き残っている前衛たちは確実にダメージを与える事ができていた。Gatoさんが復活し、Baphometが復活し、自分が衰弱だとか、そうでない、とかもうわからない必死の状態ながらも、青龍のHPは確実に減っていった。

2度目の半壊が訪れ、もう魔道士のMPも底をつきだし、もう一度建て直すのは非常に厳しい状態になってしまった。でも青龍のHPも本当にあと少しだった。

「もうちょっとーーー!!!!」

誰かの声が聞こえた。生きているメンツもほとんど衰弱のまま戦っている。そして、その声と共に、狩人Obsidianが死のうと準備しているのが見えた。あぁ・・・・自分ももう一度死のう・・・。そう思ってチョロは魔力の泉を使った。

隣でTubasaが同じ事を考えたのか、黄色いエフェクトに包まれていた。一番強い魔法・・・どれだ・・・サンダガV・・・・・!ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・Tubasaとほぼ同時に詠唱完了し、青龍君が、ジロっとこっちをみた。でも、大丈夫。泉だから、死なない限りは中断ない!死なない・・・限りは・・・・

と、思ったらアンタ、レディアントブレスて!!!2回目の精霊詠唱中に、なんと静寂技を使ってこられた。なんてかしこいんだ!慌ててやまびこを飲んで詠唱しようとしたら、Tubasaが「サイレナくださいにゃ」と言っている。戦闘前に「静寂は前にいかなかったら食らわない」と豪語していたから、まさかとは思ったが、持ってないのかー!これは後で説教だな、と思ったが、今は、Tubasaのほうがレベルも高く、ミスラでHPも多いので、Tubasaに精霊唱えさえたほうがいい!と判断し、サイレナ先にしないと・・・とゴソゴソしていたら、Obsidianの一撃必殺が炸裂し、とうとう青龍は崩れ落ちた。

ものすごい激戦だった。もう一度対戦しても、勝てる保証は全くない。みんながとても頼もしく、熱い戦いだった。生きている人も死んでいる人もみんな歓声をあげて勝利を祝った。

戦利品は、なにやら免罪符がでて、狩人のとてもとてもよい装備になるらしく、Obsidianが手に入れた。狩人は四神では、この青龍しか欲しい装備を出さないらしく、Obsidianはとっても喜んでいた。

玄武と朱雀は必死だったけど、また勝てる気がした。白虎は、問題外の強さだった。でも、この青龍は・・・・・・・一番必死になって、一番熱くて、一番面白かった戦闘に感じた。ギリギリで勝利する、というのは、なんと大きい達成感のあることだろう。みんなとても興奮して、とても楽しそうだった。

最後にみんなでもう一回円陣を組んで、勝どきをあげた。こうなったら最後の1匹、白虎にも、絶対勝ちたい!ウルトラマン作戦の決行日を心待ちにしながら、今日のチョロ・ログアウト。




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