第八十七話:印章BF初挑戦!

最近のバージョンアップで追加されたイベント、それが獣人印章を集めて、規定の数だけたまったら、ランク3でドラゴンを倒したバトルフィールドで別のNMと戦えるというものだ。

そして、最近明らかになった情報で、そのBFの敵を倒せば、幻の赤専用魔法「リフレシュ」が手に入ることがある、というのだ!セカンドアイテムは「アイススパイク」らしい。どっちも欲しいわ!

獣人印章はト−レード不可なので、誰かに集めることはできない。中々敵も落とさないので、みんな集めるのに苦労していた。50個でレベル40制限のNM、99個でレベル60制限のNMが登場するのだ。そして、リフレシュはレベル40ので落とす、という。

LBJで最初に集まったのは、赤魔道士のBibbyだった。NMに負けてしまったら、せっかく集めた印章がパーになってしまう。でも6人PTでしか戦えないのだ。

リフレシュを落とす、といわれているギデアスのBFに挑むことにしたBibby。メンバーは戦士Arliman、モンクBobu、ナイトQuartz、赤Bibby、吟遊Porojr、白Choro、というメンバーで行くことになった。Porojrは皮職人のNaruに全身HQのフル装備を貸してもらっていたし、みんなLSに呼びかけて、レベル40の最高の装備を揃え、ジュース、薬なども予備として持参し、万全の体制で臨むこととなった。チョロもどんな攻撃をしかけてくるのかわからないので、「〜〜〜ナ」系の魔法の全てのマクロと、アイテムを瞬時に使うマクロを作って、戦闘に備えた。

相手は6人PTのマンドラゴラらしい。そしてその中に黒マンドラがいて、そいつはフラッドを唱えてくるので、最初に殺したほうがいい。これが事前に手に入れていた全ての情報だった。まだ印章BFに行った事のあるフレンドも少ないので、あまり情報がないのだ。詩人のララバイで眠らせながらの戦闘となる、ということだけがわかっていた。

いざ、ギデアスへ。みんなで、ジュースや薬などの数の確認や、作戦を話し合い、なつかしのBFへ!はっきり言ってこんなに緊張したのは久しぶりだった。ArlimanのサポナイトのMPがどれくらいあるのか、が話題に登っていたけど、なんとMPは40もあって、「ケアルUが1回唱えれたらバンザイ」といっていた一同は、歓喜していた。でも2回は唱えられないのは秘密。

BFへ突入したら、そこは前のドラゴンの時と同じ細長い道だった。その先にマンドラゴラがウジャウジャたむろっていた。

「いるね・・」
「いるいる」
「一人、えらそうなのいるね」

そう、黒マンドラからつぶす、という情報だったけど、遠征軍とは違って、みんな同じ名前なのだ。BlackMageとは記されていなかった。でも、一人だけ色の違うえらそうなマンドラがいる。色も黒っぽいし、きっとあれがそうなんだ!一同は勝手にそう決めて、少しずつ進んでいった。

ビビりすぎなくらい少しずつ進んでいたら、マンドラ達がいっせいにこっちに向かって走ってきた。

「きた!」
「きたよ!!」

通常、BFの真ん中の丸い場所で戦闘するのだろうけど、パニクった一同は細長い道のところで戦闘を開始した。チョロは慌てて距離をとって、離れて回復を始めた。

サポ黒20なので、スリプルも使おうと思っていたけど、距離があるのと、ゴブとは違ってマンドラは小さいのと、でどれが起きていて、どれが寝ているのかわかない。そこで、スリプルは前線で戦っているBibbyと詩人のPorojrに任せて回復に専念することにした。

開始してみたら、ララバイで全員を眠らせるPorojrに驚くほどタゲが集中する。「絶対あまるわ〜」と笑いながら、必要以上と思われる数を持っていたハイポーションがみるみるうちになくなっていく。これは・・・予想外の展開である。Porojrはガルカなのでかなり耐えれているけれど、タル詩人とかだったら、この猛攻撃に耐えれるのだろうか??

そうこうしている内に、ログに一斉に麻痺の表示がながれた。WSなのか?虎のWSのような範囲麻痺のWSをマンドラが持っていたっけ??慌ててマヒを治してケアルをひたすらうっていたら・・・恐ろしい表示が飛び込んできた。

○○○はパライガを詠唱した。

パ、パライ・・・・・・・ガ??!!おいおい・・・そんな魔法あるんかいな!!そんなんやったら範囲パラナも頂戴よ!!!半泣きになりながら、麻痺を治していくちょろ。でもだんだんMPが底をついてくる。見ていると、前衛のハイポーションも大分なくなってきている様子。開幕からヤグードドリンクをガブ飲みしているけど、追いつかない。ハイエーテルを使うか、ヒーリングをするか・・・。まだ敵はウジャウジャ残っているし、戦闘はまだまだ長引きそうだったので、ここでエーテルを使うのはためらわれた。しかし、どんどん減っていくPorojrのHP。もうだめだ。ここで祝福を使って一旦MAXにしよう!そう思ってアビをスタンバイして、前衛のほうに走っていった瞬間・・・・・・・・・・

Porojrは倒された・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

?!?!もうちょっと余裕あったはずなのに!!ララバイがレジられてた??覚えてないよ・・・ログ早いよ・・・。

詩人を失ったPTはそこからドンドンくずれていった。とりあえず祝福を使い全員MAXになったものの、祝福の瞬間Quartzのインビンも発動しているので、もうアビはない。あとはBibbyの連続魔スリプルしかない!と思っても、BibbyのMPもヤグドリでは追いついていなかった。

そこからガラガラと崩れ去り、メンバーは続々とたおれていった。最後にぼぶっちがマンドラに囲まれてボコボコにされながら、死に際のWSを打ち込み、そして倒れていった・・・・・・。

マンドラ達は中央へ帰っていく。うわ〜〜〜〜〜〜〜ん・・・。もう終わりなの??でも、チョロリレイズかかってる・・・!

マンドラが離れてからリレイズで起き上がってみた。マンドラは残った人数のまま中央でお茶している。

これは・・・・・・・もしかして・・・リベンジ可能???LS会話でBFには時間制限があるのか?と聞いてみても「たぶんないとおもう」とのこと。

テンパって通路で戦ったのが幸いして、全員レイズできる位置にいるのだ。一同は再度盛り上がり、チョロの衰弱回復を待って、どんどん蘇生していった。

残ったマンドラは後6匹。しかも一番強いのは倒してある!詩人のララバイさえあれば、倒せるかもしれない!!

そして、最後の敵に一番近いPorojrの蘇生をしようとしたその瞬間!!!

バ ト ル フ ィ ー ル ド の 占 有 時 間 が 過 ぎま し た (ウロ覚え)

なにぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!き、期待してたのに〜〜。あるんやん・・制限時間・・ショボ〜〜ン(´・ω・`)

リベンジを期待していただけに、かなりショックである。Bibbyの印章は夢と化してしまった・・・。

たくさん後悔が残る。あの時あと1秒早く祝福をしていれば・・・ララバイさえあれば勝てたかもしれない・・・。その想いばかりがチョロの心を突き刺していた。

印章50個、集めるのはとても大変である。印章で出たアイテムは印章を出した人の物。これが今回の決まりごとだった。リフレシュを取らせてあげたかった・・・・。初挑戦だけど、ぜひとも勝ちたかった・・・・。本当に悔しくて悲しかった。

祝福が遅れたのも大きな敗因のひとつだけど、あの時MPが底をついていたのも気になる。ヤグードドリンクには限界がある感じだった。やはりハイエーテルが必要かもしれない。または回復役をふたり用意して、交代でバラードをかけたままジュースをガブ飲みして座る、というのも作戦のひとつかもしれない。

なんせ、詩人に容赦なくタゲが向くことがわかった。ケアルヘイトは弱めのU等でこまめに回復していれば、挑発1発でタゲがはがれることもわかった。1匹2匹くらい白にくるのは、サポ黒のスリプルで対応できていた。マンドラゴラのWSは痛いのが多い。寝かされるグーグーパウダーや、パライガも痛い。名前はみんな同じだったけど、ひとり黒っぽいのはやはり黒魔らしい。だってぼぶっち、フラッドを唱えられてくらっていたから・・・。でも、詩人に集中するのはポロがガルカだというのでなんとかなっていたし、その他のタゲとりも、みんな見事にこなしていたと思う。

本当に一瞬の差だった。勝敗を決めるものなんて、そんなものかもしれない。でも、色々勉強になったのは間違いない。次回は絶対勝ちたい!!今まで「集まったら行こう」くらいしか思っていなかった獣人印章がめちゃくちゃ欲しくなってきた。アイテムも欲しいけど、あの軍団に勝ちたい!!

ギデアスだからマンドラゴラだったらしい。ユグホトでは兎みたいだし、場所によって相手のPTは違って落とすアイテムも違うらしい。

まだまだ情報の少ない印章BF。だからこそ、攻略する楽しさがある。レベル制限がかかる、というのも、攻略しがいがある、というものだ。闇の王も、レベルキャップが60でないときは、色々お金のかかる戦闘だったらしいけど(ちょろはまだ47歳なので、知らないけど)60になったら、アイテムなしで勝てると聞いた。
でもこのBFはいくらレベルをあげても関係ない所が、いい!努力すべき点はレベルあげではなく、作戦しかないのだ。そこが面白いところだ、とチョロは思う。こういう戦闘になら大量の薬やジュースを用意するのも賛成だし、使う意味があって面白い。

明日からはどんな汚い手を使ってでも、獣人印章のロットに勝ちたい!と願いながら、今日のチョロ・ログアウト。




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