第七十六話:サポートジョブ再び!

転生したPorojrのサポートジョブを取る日が近づいてきた。元祖Poroはセルビナで取ったのだけれど、今回は出身国がウィンということもあり、レベルあげをブブリムでやる事が多かった。なので、今回は気分も新たに、マウラで取ろうではないか、ということに決まった。

レベルあげの時に、偶然でた「ダルメルの唾液」を既に持っていたので、あとは「野兎の尻尾」と「血染めの衣」だけである。「血染めの衣」・・・・・・チョロの苦行の日々が思い出されて、ちょっと懐かしくなった。

黒魔道士のチョロで手伝うのではなく、適正レベルで取りに行く事に決めていたので、まずPorojrとチョロ二人で、兎を狩りまくって「野兎の尻尾」をゲットした。案外出なくて、思いのほか苦労した。

LSで「適正でボギーをやりにいかないか」と言う話をしたところ、Bibby、Quin、Kagが集まってくれた。Bibbyは暗黒騎士、Quinは黒魔道士、Kagは獣使いである。そして、Porojrとチョロはシーフである。この戦力でいけるのか??不安に思っているところKagが獣使いの2時間アビ、「使い魔」でキリンを操ってくれる事になった。キリンは攻撃力も強いし、最高である。こうして、Bibby、Quin、Kag、Porojr、Choro、キリン、の6人PTが出来上がった。

薄暗い夜の懐かしの海岸へ・・・ボギーはひっそりたたずんでいた。釣り役はキリンさんである。Kagの指示でボギーを釣りに行くキリン。そして猛攻撃が始まった。

何とかボギーを倒す事が出来た物の、アイテムはでず、しかも、かなりの苦戦だったため、キリンのHPがかなり減っていた。ハッキリ言って勝てたのはキリンのおかげである。みんなで休憩しながら、キリンのHPがなんとか回復しないか、と困っていたら、LSメンバーのArsが応援にかけつけてくれた。Arsは白魔道士である。

獣使いのアビ「使い魔」は1時間くらい効果が持続するという。次の朝にもう一度チャレンジすることとなって、一旦マウラの町の近くへ。そして、朝までその辺の敵をやっつけて時間をつぶす事にした。Arsのところへ、Tellで一緒に遊ぼうと言ってきてくれた、知らない人も合流してくれて(その人は黒魔道士だった)一行はブブリムをウロつくことにした。

8人PT(キリン入り)で、ブブリムで戦っていたその時、まだまだ仲間でいてくれるはずだった、キリンの使い魔の効果が切れてしまった。Kagを襲い始めるキリン。でも、いくら襲ってきているとはいえ、たった今まで仲間で、しかも自らの身を犠牲にして瀕死になるまでボギーからメンバーを守ってくれた大切な大切な仲間である。確かにキリンのHPは残りわずか、倒すのは簡単である。でも倒せるわけがない!そんなこと出来ない!マウラの街までみんなで逃げて、エリア切り替えでせめて自然に帰してあげよう!みんなの思いはひとつのはず!チョロは叫んだ。

C「逃げよう!」

わざわざチョロが叫ぶまでもなく、みんなは・・・・・・・!

既 に 剣 を 抜 い て い た ・・・・・・・・・

あっという間に、キリンはその場に崩れ落ちていた!!なんという!!なんという非情な!!!!補足すると、真っ先に剣を抜いていた非情No1は悪徳タルタルBibbyだった。

C「キーコ!・・・・・・・」

たった今つけたキリンの名前を叫ぶチョロ。「なんで殺すのよ〜〜〜!」怒りをあわわにしたチョロの耳にBibbyの声が飛び込んできた。

B「あ、キーコがいたよ!死んでなかったよ!」

驚いて見てみると、そこにいるのは、その辺にウジャウジャいる野良ダルメルである。真っ先に剣を抜いておいて、シャアシャアとウソをつくBibby。

C「ビビーのバカァ〜〜〜!」

暴れるチョロをよそにメンバーはとっくに別の行動をしていた。むしろ、Bibbyが最後まで相手をしてくれていた雰囲気だった。チョロはやはり獣使いのジョブには向いていないようである。野生化したペットを倒せずに、毎回死ぬのが関の山となりそうだ。

そうこうするうちに夜になったので、海岸に行く事に、するとみんなの後ろを一緒に走ってくるマンドラゴラの姿があった。Quinが言った。

Q「新しい仲間の、こびん(偽)さんだよ〜〜」

そのネーミングもどうかと思うが、今度は絶対殺さないようにする事を、メンバーにうるさく言い続けながら海岸に到着した。

今度の釣り役はキーコ殺しのBibbyである。そして、その夜のうちに、一同はメデタク「血染めの衣」をゲットした。

目標達成でマウラに帰る一同。今回は、こびん(偽)も無事である。マウラの町の直前で、みんなでこびん(偽)にありがとう、とサヨナラの挨拶をしよう、と立ち止まったら・・

もうみんな町に入っていた・・・・・・

ま、まぁいいけどさ〜・・・・生きてたし・・・・。町に入ってみんなに、

C「こびん(偽)にアイサツした?!」

と問いただしたら、みんな「したよ〜〜(´ ゝ `)」とウソをついていた。

時間も遅かったので、そこで何人かのメンバーはログアウトした。Porojrは無事にサポートジョブをゲットして、Bibby、Porojr、Choroの3人は、ウィンに戻る事にした。

色々あったけど、目的は達成したのでよかった・・・。3人でウィンに戻って、早くペットのHPを回復できるアイテムが実装されたらいいのにな〜と思いながら、今日のチョロ、ログアウト。




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