第六十五話:月見団子大作戦

今日はヴァナ・ディールで2回目となるイベントの日。前回のイベントはポロの誕生日だった為、あまり参加できなかったチョロ&ポロだけど、今回は最初から参加する事が出来た。

当日午後五時。チョロは料理の材料である「トカゲの卵」を取る為にバストゥークへきていた。午後五時から開催とは知っていたのだけれど、どんなイベントなのか、よく分らなかったので、イベントの事は意識していなかった。

するとそこへ、LS会話でKiryuの声が聞こえてきた。

K「イベント始まったよ〜。ジュノにモグ登場しました」

お?どんなイベントなのかな?聞いてみると、「白い影を追え」という名前のこのイベント。「白い影」とはモーグリのことかと思っていたけど、どうやら違うらしく、「白い兎」がヴァナディールに出現するらしい。説明するモーグリから「ムーンカロット」なるものが貰えて、それを兎にあげると、兎が喜んで、何かいい物をくれる、というのだ。しかも、強敵の出るエリアほど、いい物をくれる、というちょっとヤラしい兎である。おまけに、「予想外の出来事が起こるかも知れないから、PTやアラインスをオススメするクポ〜〜。」等と、あからさまにイヤな予感がする事を言っていた。

早速近場の仲間とPTを!と思ったら、目の前をRicheが通り過ぎた。早速声をかけてPT編成。ウィンダス、ジュノ、それぞれで近くのLSメンバーとPTをみんな組んでいて、最終目的地は、ソロムグにしよう、という事になった。

途中のエリアで、兎に会えるかもしれないので、ChoroとRicheは徒歩でジュノへ。ところが、道中、どこのPTからも兎を見つけた、という報告はない。そういえば、モーグリが説明の時に「地球とヴァナディールで両方満月」がどうたらこうたら言ってたような・・・・でもその時、まだヴァナは満月ではなかった。もしかして、満月にならないと兎はでないのかな?

色々予想しながら、各自がジュノへ走っていた。チョロとRicheがジュノへ到着したその時、LS会話から、Kiryuが叫んだ。

K「ジュノ近い人、ソロムグでてPT誘って!ここに兎いる!」

とうとう兎がでたのである。近くに居た、Yuuyu、Choro、Richeが走る。YuuyuがチョコボでKiryuの元へ。  そこへまた、Kiryuが叫ぶ。

K「いきなりNMでた〜〜〜;;」

白い兎につられて、恐竜のNMが出現した、というのだ。どんな怖いボディーガードをつけてヴァナディールに遊びにきとんねん・・・兎よ・・・。急いでソロムグへ出て、PTに入ると、KiryuとYuuyuのHPはすでに黄色になっていた。そして、二人共、か弱き白魔道士である。

C「お願い、耐えて〜〜〜〜〜!」

叫んで、走るチョロ。追いついたからといって、チョロも黒魔道士。戦力補充としては、不安たっぷりだが、いないよりはマシなはず!しかし、ソロでソロムグを横断する、という時点で、HPのないチョロとしては、かなり危険な行為。無事に辿り着けるか不安になりながらも、死んでしまっては、絶対間に合わないので、レベル50とおぼしき装備の人の後をコソコソ走って、やっとKiryuとYuuyuが見えた。

いたいた、恐竜。もう二人は瀕死だった。急いでケアルをかけまくるチョロ。と、そこでYuuyuがとうとう死亡してしまった。遅かったか・・・・。しかし恐竜の残りHPもわずか!これは一気にいくしかない。

KiryuのHPは少し余裕があったので、エアロUを放つチョロ。思いのほかダメージを与える事が出来たけれど、当然Hate値もあがっているので、恐竜はチョロに向かって走ってきた。でも、もう1発精霊魔法が当たれば、倒せる!お願い、なんとかなって!!

攻 撃 2 発 で 死 に ま し た (TT)

あと1発でいいのに!いいのにぃ〜〜〜〜。なんでこんなにHP少ないの?!恐竜に2発つつかれただけで、チョロ、あっさり死亡。せっかくの精霊魔法も、この少なすぎるHPの前では詠唱不可能なので、全く役にたたなかった。

しかし、敵のHPも、もう1ミリも残っていない。Kiryu、頑張って!!!!果敢に殴りかかる白魔道士。っていうか、そんな事より、随分前から救援要請をだしているのに、全く助けようとしない周りの人々。おこぼれを狙っているのか・・・。人の世は無情である。そして、とうとうKiryu死亡。とても悔しい形で、恐竜を倒す事が出来なかった。

Yuuyuがリレイズで生き返って、レイズをかけてもらってから、再び兎とのおいかけっこ開始。始めて見た白い兎、本当に白いかどうかを確認するのも大変な位、脚が速い。必死で追いかけながら「ムーンカロット」をあげると、たまに「月見団子」をくれる。でも、どう考えても、この「月見団子」は「とってもいいもの」とは思えない。はよよこさんかいな!とってもいいもの!

色々な情報が飛び回る中、さっき倒された恐竜を倒すと、「とってもいいもの」が貰えるということが分った。すでに周りでは恐竜の取り合い合戦が始まっていた。

ところが・・・・・各地のメンバーがソロムグに集結したくらいの時点で、チョロ、あまりの兎のすばしっこさに、3D酔い炸裂。激しく気分が悪くなって、戦線離脱を余儀なくされた。そして、そこで、Poroと交代して、安静にすることにした。

後から聞いた話では、状況は、相変わらず、兎⇒恐竜取り合い⇒アイテムゲット⇒ロットイン。という感じだったらしい。なんと、まだ10代のPazuもジュノに自力で到着し、ソロムグで兎を追っていた様子。頼もしい限りである。

途中で判明したことは、「兎は追うから逃げる」という事だったのだそうだ。じっとしていれば、いい子でそこにいるのだ。そして、ムーンカロットあげ放題、なのだ。でも周りの人達はそんなことには気付いてくれないし、兎と恐竜を取り合うことしか頭にないので、やっぱり追いかけっこしなくてはいけなかったみたい。そして、大騒ぎの中、イベントは終了した。

結局、LBJの面々が手に入れた「とってもいいもの」は「セレネワンド」が2本、「アルテミスワンド」が数本、そして、「月見団子」がどっさり・・・・・。だったみたい。それぞれのワンドは性能はさほどよくないけれど月の満ち欠けによってパワーがかわる、という中々神秘的な物で、「ダメージを与える事」にこだわらなければ、「兎がくれる物」らしさ、がでている一品だった。月見団子、は食べれるらしく、効果は知らない。

秋の夜長を月見で過ごす・・・・・・・・・・・・には、ちょっとめまぐるしいイベントだったけど、みんな中々楽しめた様子でよかった^^ただ・・・みんなかなり疲れていたけど・・・。

みんなで色々考えながら行動する、っていうのはやっぱり楽しい!みんなが知らないことにチャレンジする、というのが出来るのは、中々ないので、やっぱりイベントっていいものである。

今度のイベントを楽しみにしながら、今日のチョロ・・・はすでにログアウト済・・・TT




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