第四十七話:ミッションINデルクフ

未知の塔に行かなくてはいけないため、延ばし延ばしにしていたミッションに本日取り掛かることにした。デルクフの塔で大使を探すミッションである。

ジュノでウロウロしていたら、なんとタイムリーな事か、見知らぬ人から「デルクフのミッションいきませんか?」というTellがきた。「丁度行きたかったんです!」と返事をして、その人と二人で仲間を探す事にした。名前はRomstoolさん。サンド出身の戦士さんだった。

LSでまだクリアしていない人を探すと、JokerとHayatoが参加する事になった。Romstoolさんも戦士さんを一人、そしてさらに、なんとミッション経験のある白魔道士さんの計2名を誘う事に成功していた。

と、そこへLSにNaru登場。彼は非常に能天気な性格の為、まだこの塔のミッションを受けてさえいない状態だった。その前のドラゴン退治のミッションだって、みんなに、はよやれ!、と急かされてやっとこの間クリアしたばかりである。でも、Naruは冒険、探検、その他モロモロの無益で危険な冒険が大好きな人。そして、とってもプレイヤースキルが高いので(話しているだけではとてもそうは見えないのだけれど・・・・)一緒に組むととっても安心できる存在なのだ。

デルクフはとても怖い場所だと聞いているので、早速誘ってみた。

C「一緒にデルクフのミッションいこうよ〜」
N「おいら、受けてないけどいけるの?」
C「うん、なんのメリットもないけど、いけるよ〜」
N「おいおい・・・・」

さすがのNaruっちもちょっと尻込みしていたけど、Naruっちが受けた時は手伝うからさ〜〜というチョロの押しに負けて、手伝ってくれる事になった。

やっとメンバーが揃って塔に出かけた。高くそびえたつデルクフの塔。経験者の白さんの引率で進むものの、敵も強く、塔は迷路になっているため、サクサクは進めない。まだ塔の序盤だと言うのにかなりの時間がかかっていた。

いくらNaruっちが無益な冒険大好きとはいえ、ちょっと無益すぎる上に時間の拘束が長すぎる・・・。ごめん、Naruっち・・・・。ちょっと心配になってNaruっちに謝った。彼はたしかにこの時間拘束の長さに驚いていたけど、彼なりに楽しむ事に決めた様子でちょっとホっとした。

途中、戦士さんが一人、時間切れでデジョンでPTから抜けてしまったので、残りのメンバーで最上階を目指し、途中、強敵に苦戦しながらも、なんとか、目的の広間まで来る事ができた。そこには、ノートリアスのひときわ巨大な巨人がいて、そいつが、ミッションクリアの必須アイテム「デルクフの鍵」を一気に6本落とすらしい。

お?という事は、Naruっちも鍵を手に入れられるから、メリットできた!と喜んだのもつかの間、その鍵はその場でエレベーターに乗るのに使って、そのままミッションクリアとなるので、受けていないNaruっちはやっぱりもう一度ここへこないといけないようだ。やはり全くメリットなし。ご苦労様です・・・Naruっち。

ここまで案内してくれた白さんは、倉庫に鍵を忘れてきてしまっていた。鍵はEXアイテムのため、2本目は手に入れる事ができないので、ひとり、デジョンで帰還することとなった。ちょっと死にそうになりながらも無事にジュノに戻れた様子で一同はホっとしながらミッションクリアする為にエレベーターの先の階段を駆け下りて行った。

それぞれの国の部屋でミッションをクリアし、いざ帰ろう・・と思ったら、行く手をボギーに阻まれていた。人数もかなり減って苦戦しながらも、なんとかクフィムに出る事が出来た。

終ってみたら、開始から4時間が経過していた。こんなに長い時間をかけて、なんのメリットもなかったNaruっち・・・ほんとにお疲れ様!

その後サンドに帰ってみたら、すでに自分が塔のミッションを受けれる状態にあったことを知ってかなりショックを受けているNaruっちにうわべだけのお悔やみをいって放置したまま今日のチョロ、ログアウト。




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