第三十七話:一攫千金物語

チョロはセルビナで、変わったクエストを発見した。そのクエストは、変なオッサンの賭け事に付き合うクエストで、オッサンがダボイのJarに隠した「ド根性サンダル」を自分で設定した時間以内に持ち帰る事が出来れば賭金が何倍かになる、というもの。ヴァナ時間で24時間の最高設定なら、なんと3倍にもなり、最高5000Gが賭けられる。

ダボイは広くて、しかも奥になると非常に強い敵がでる。でもサイトのクエスト情報等をみていると、入り口やその近くのJarにサンダルが入っている事が多いし、Jarは3,4個しかない、とのこと。しかも、普通なら行き帰りの時間があるけど、チョロはデジョンがあるので帰りはひとっとび!これは!お金の匂いがプンプンしてきた!と思ったチョロは考えた。

ダボイはもちろん、超虚弱体質のチョロはジャグナーさえも一人歩きは危ない。砂丘、ラテーヌはいけるとして、ジャグナーとダボイの護衛が必要だ、と考えた。このクエストは複数回数クリアができるので、最高金額の5000×3の15000Gをふたりで分けたとしても、ヴァナ時間24時間でひとり5000G儲かる計算になる。

かなり美味しいんじゃないの?!とりあえずためしに100Gでやってみよう。ってゆうか、こんなたくらみに乗ってくれるような人はいないかな〜・・・とフレンドリストを探していたら・・・・いたいたw最適な人が・・・・貧乏合成鍛冶職人のJokerである。

早速話を持ちかけて、即OKをもらったチョロは早速試しに100Gで24時間のその賭けクエストに突入した。ダボイでJokerと待ち合わせたけど、まだついていなかったので、ひとりでちょっとJarを探してみた。時間を見ると、まだ初めて5時間もたっていない。楽勝?楽勝なのか?と、周りを見ると、楽、なオークがウジャウジャとチョロを狙っていた。ヤベ・・・・楽、リンクしたら死ぬやん・・・・。

幸い、レベルあげの人が大勢いたので、コソコソ歩いて、一番近くのJarに近づいて調べてみた。

何もはいっていなかった。

まぁ、そりゃそうだよね。いきなりあったら手ごたえなしだもん。そう思って内心ちょっとガッカリしていると、Jokerがやってきた。ここにはなかった話をして、別の所を探そうとして、重大な失敗に気付いた。

二人共、ダボイの地図を持っていなかった・・・・・。

はぁ〜・・・な結末である。それでも、一攫千金を狙っている二人は、適当に歩いてJarを探す事にした。

ちょっと歩いて行くと、いかにもJarがありそうな集落に入った。でも敵は「とてもとても強そう」である。Jokerが「ちょっとまって〜〜とてとて〜」と叫ぶ中、チョロは思い切ってJarまで走って調べた。

何も入っていなかった。

キィ〜〜〜!ド根性サンダルどこやねん!そんな危険な探索を繰り返し、迷い続ける事数十分、似たような集落にいくつか出会い、とてとての敵をかわしながら、4つほどのJarを調べた結果、全部スカ、スカ、スカの嵐。

C[「なによ!3つくらいってHPに書いてあったのに!」
J「ってゆうか地図ないの、きついよね」
C「ってか、敵が強すぎるやん!」

例えダボイの地図を持っていたって、とてとてがウジャウジャいるなか、ド根性サンダルを探すなんてまっぴらごめんだし、そんな遊びにはさすがのJokerも付き合ってはくれないはず。ってゆうかチョロだってイヤだ・・・・。

ChoroとJokerの一攫千金お金持ち計画は一瞬で夢となり、ためしで賭けた100Gはオッサンの懐に入って、今日のチョロ、ログアウト。




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