第三十六話:デジョンゲット

毎日ソロで釣りとクエにあけくれているチョロは、最近イマイチ、ドラマがない。しかも、釣りのスキルのあがるのの、ノンビリな事といったら・・・・・。1日やっても上がらない事などザラなのである。クエをモクモクとやる=ソロで行動する=ちょっと危ない地域と一人で歩く=からまれて死亡。これを繰り返す事数回。チョロはレベル26だったのに、24になりそうになってしまった。

ちょっとあせったチョロは、ひきこもりはイカン!とあせりだしLSメンバーの仲間に入れてもらうことにした。昼間よく繋いでいるNaruがクフィムにいるので、お願いして仲間に入れてもらうことになった。Naruは、細かい事は全く気にしない、マッタリプレイヤー。クフィムでコツコツ敵を倒しているだけで、結構な経験値をゲットできた。

24へのレベルダウンの危機を免れたチョロは、最近手に入れられるようになったデジョンという黒魔法が欲しくなった。デジョンとは、自分のHPまでワープできる黒魔法。使い方を考えると非常に便利な代物だ。久々に黒魔道士であったことをラッキーと思うような魔法なのだ。

チョロはこのデジョンを手に入れる為に必要な「スライムオイル」というアイテムをゲットする為の方法を考えた。自分で取るには敵が強すぎるので断念。バスの町「スライムオイルを買いませんか?」シャウトして売り出していた人に、「いくらですか?」と、聞いてみた。当時相場は10000Gを超えていた。聞いてみると12000Gとの事。「そうですか・・・じゃあ、いいです」とアッサリ引き下がると、案の定「少しならさげますよ」と言ってきてくれた。かかった!とばかりに、「以前6000Gで売っている人をみかけたので、それ以下なら・・・」と持ちかけてみた。(本当はそんな安く売っている人は見た事が無かったけど・・・)相場の変動を察知してあせった相手はアッサリ5000Gに下げてくれた。今では2000Gほどで売っているスライムオイルだけど、当時としては破格の値段だったと思う。こうしてチョロはデジョンをゲットする事に成功した。

覚えたデジョンを使って、苦手なバスの山から一気に帰ることが出来る様になったチョロは続々とクエストをこなして行った。ひとしきりクエストをやったチョロは何かお金儲けができないかなぁ、と考えた。

つり竿を買うためにお金が必要なチョロは、デジョンで出来るお金儲けをひたすら考えながら今日のチョロ、ログアウト。




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