第三十話:Bati、複雑

仕事から帰ったチョロは、「また繋がらないんだろうな・・」と思いながらログインすると、あっさりFFに繋がった。ふう、よかった。

フレンドリストにはたくさん人がいた。久しぶりのMenmenもバタリアで狩りをしている様子だった。Jokerがジュノでクエスト探しをしている、というので、合流して、まずゴブリンリュックのクエストを受けに行った。以前は受けれなかったのに、今回は受ける事が出来た。調子に乗ったチョロは占い師さんの、タルットカードのクエストも受け、運良くその場でクリア。なんだ、ジュノ、ちょろいやん、と調子に乗っていた所に、KagからTellがはいった。

K「今からジュノいったらPT組める?」
C「いいよ〜〜。Jokerも一緒だよ!まってる〜」

この会話を聞きつけたMenmenも合流し、Kagを待つ間、白魔道士さん探しをしていたのだけど、これが難航・・・・中々見つからない。やっとの思いでレベル22の白さんを一人発見し、もう一人欲しいなぁ・・・とサーチで捜索していたら、LS会話から、

B「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ〜〜ン♪」

バカである・・・・いや、Bati である。捜し求めていた白魔同士の登場に一同は一気に盛り上がり、さっき誘った白さんをほったらかしではしゃいでいた。(後からハっと気付いて話し掛けたら、気にしていない様子でよかった^^)

9日のメンテ後、初の狩り。どうなったんだろう、と緊張していたわりには、「人の少ないソロムグへいこうか」ということになり、ゴブにチャレンジ。恐竜2匹が参戦してきて、あっさり全滅・・・・・TT

無難に南の古墳に敵を連れ込もう、と気を取り直して古墳へいったら、まぁ、古墳の混んでいることったら!!もうチカンがでてもおかしくない状態だった。オマケに噂の「とてもとても強い」には歯が立たない事が判明し、1ランク下の、北の古墳へ逃げる事にした。

北の古墳もそこそこ混んでいたけど、もう文句もいっていられないので、狩りを始める事にした。一番レベルの高いJokerが釣り役でオーク、トラなどを狩って行った。100こそ超えないものの、いい時は70台後半の経験値が稼げて、そこそこ順調だった。

順調なまま次の獲物、トラを狩っていたとき、トラが全体マヒのWSを使ってきた。慌てる一同。パラナの存在をすっかり忘れるチョロ。必死の挑発もマヒで効かず、チョロ死亡・・・・。うわ〜〜ん、今日3回目だよ;;と嘆いてHPに戻ろうとした時、Bati がレベル25になっていた事が明らかになった。

レベル25、白魔導士、そう、レイズを覚えていたのである。ずっと一緒に育ってきた友達の記念すべき初レイズゲット!はしゃぐチョロを尻目に、Bati はちょっと落ち込んでいた。

B「レイズは確かにうれしいけど・・・・でも複雑・・・・」

初レイズが自分の友達であったことを悲しんでくれているやさしいBati。でもチョロはそんなやさしい言葉も耳にはいらず、
C「ねえねえ!写真とってね!失敗するといやだから、みんなで撮って〜〜」
とはしゃいで、Bati のしんみりした心境をぶち壊しにしていた。

「蘇生をうけますか?」

キラキラ〜〜〜。チョロの体は宙に浮き、無事に生き返った。味方にレイズナーがいるって、なんて安心なんだろう!大きな階段を一歩上ったBati をちょっと誇らしく思って、次の戦闘に入ったその時・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

サーバーとの交信が途絶えました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今、ええとこやったんやがな・・・。感動の余韻、まだあったやん。ってゆうか、まだ冒険始まったばっかりやんか・・・。お願い、帰らせて!願いも空しく、当然つながらないうちのポンコツ回線。

今日は早めにカグに電話し、すぐにその場にチョロを見捨てて、新しいメンバーを探してください、と告げ、かなりガッカリな気分で今日のチョロ、ログアウト。




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