|
レベルも50を過ぎてきたころ、PTでたまに、「フリーズでMBします?」などと言われる機会が増えてきた。その度に「いえ、持ってません」と答えてきたチョロ。
フリーズ。それは店には売っていない古代魔法。各地の宝箱や敵が落とすもので、一人では入手できないのだ。昔は、覚えれるレベルでの魔法は、その時にすぐ手に入れておきたかったチョロだけど、古代魔法は、デジョンUの時のように、作戦で手に入る入手方法はなく、ひたすらに戦力は必要なのだ。競売で売ってはいるけれど、チョロは敵からのドロップアイテムは基本的に買わない主義。しかもかなりの高額なので、「競売で買う」という入手方法は選択肢からはずれていた。
そこでチョロはLSで企画を出した。その名も
「チャンスを下さい!ガチンコロット、フリーズ獲得ツアー」
フリーズはレベル50で覚える古代魔法で、競売では20万G前後で取引されている。高額なので、覚える予定がない人でも、売ればお金になるし、みんなにメリットがあるツアーになる、と思ったからだ。
チョロはそもそも、性格的に「手伝って〜〜〜☆」というのが非常に苦手だ。人のを手伝うのは、大好きで、目的の物が手に入って、その人が入手できたら、自分にも達成感があり、とても満足できるのだけれど、反対の立場に立つのがとても苦手なのだ。考えたら同じ事で、相手だって、手伝いに達成感を覚えているかもしれないのだけれど、どうも初めから「手伝い」として何かを企画するのが苦手なのだ。なりゆきで手伝ってもらったことは、今までに数え切れないくらいあるけれど、「私の為に何かをしてちょうだい」と頼むのが、なんだかとてもこっぱずかしいのだ。
というわけで、完全ガチンコロット。ということで、ツアーは始まった。最初は、Arliman、Bibby、Yuuyu、Bobu、Bati、Gyaban、Choroの5名でツアーは始まったのだけれど、後からTokiwa、Jeid、Gapuel、Kiryu、Obsidian、後Arlimanの友達も加わって(了解を得てないので名前は割愛)フリーズを出すオバケには余裕のメンバーが揃った。
オバケを狩り初めて最初の2匹。なんといきなり連続でフリーズを落とした。
「え?100%ドロップ?」
「そんなはずは・・・・・・・・・」
トレハンUをひっさげて、レベル45で参加していたBatiは「エッヘン!」と鼻も高々だった。このオバケはブリザガUという、全く使用しないガ系魔法も落とすのだけれど、かなりいいペースで、ブリザガU、とフリーズを落としてくれた。落とすたびに「よっしゃ〜〜。勝負!」とみんなでロットする。
チョロはこういう雰囲気が好きなのだ。ヴァナではお金を稼ぐのだって、一苦労。売る目的だって、十分な「目的」だと思うから、どんなアイテムだって、みんなで取りに行ったなら、みんなでロットがいい!とチョロは、思うのだ。もちろん違う考えもあるだろうけど、チョロはこの雰囲気にとても満足して、あとはロットに勝つだけだ!と意気揚々としていた。
ところで・・・・・・・・・・・・・・・・ロット弱いな・・・・・・チョロ・・・・・
メンバーだって、長い付き合いだからチョロの性格はわかっている。手伝いがキライだからガチンコにしたツアー。だからって、みんな「おっしゃ!ロット勝って売るで〜〜!売ったるで〜〜!」と参加しているわけじゃないのは、痛いほど感じていた。そいうい名目で参加しやすくしている、と思っているのはチョロの自己満足で、みんなが「チョロが取れたら良いね」と思って来てくれている事だって、十分に理解していた。だからこそ、ロットに早く勝って、みんなが気持ちよく心からロット勝負できるようになりたかったのに・・・・・・。
取ったメンバーから、「ゴメンネ・・」とまで言われる始末。最初に取ったGybanは、あげると言っても絶対受け取らないチョロの性格を見込んだ上で「ぶっちゃけ、破格で売ったろか?」とTellで言ってきてくれたし、Bibbyからは「もし、取れなかったらあげるよ。今度ビビーが欲しいアイテムのとき、強制で手伝うってことでね・・・(ニヤリ」というTellが来たり・・・・。Kiryuからも、取ったその場で「はい、チョロさん。ボクには必要ないから」と当たり前のようにトレードを申し込まれたりしていた。
みんな、思い思いにチョロの頑固な性格を見込んだ言葉でTellしてきてくれる。ウレシイなぁ、と思いながらも、かなり良いペースでフリーズは出ていたので、「ありがとう!でも取るから大丈夫!」と返事していた。
ところが、6時間が経過して、フリーズは着々と出ているものの、さすがに口数も減ってきて、あからさまにメンバーに疲れの色が出始めてしまった。共に参加していて、黒のレベルが同じのGapuelはもう、ゲットしていたので、後は「チョロが取れるまで終われない」というムードになってきてる・・・。なんだか、気を使わせないつもりが、必要以上に気を使わせてしまっている事に気づいて、チョロは焦っていた。取れないことに、ではなく、この雰囲気に。
そして、しばらくしてから、「疲れてきたね・・・・これで最後にしよう!」と言って、ツアーを終わらせる事にした。ロットに勝てなかったのは残念だけど、どのくらいでオバケを狩れるかもわかったし、また来たらいいや、と思っていた。しかもブリザガUの方は、ロットで勝ってゲットしていたので、今日は収穫があった!と思っていた。ところが・・・・・・・・・・・・・
帰る前に、Kiryuから、トレードの申し込みが・・・・
C「いいよーー!!高すぎて受け取れません!」
K「いいから!ボクはいらないから」
C「売れるから〜!相場20万くらいするし」
全てPT会話のため、みんな黙って聞いていた。ここで、受け取ったらガチンコロットの意味がなくなってしまう。「結局もらうんじゃん!」となってしまう。先にTellで「あげるよー」と言ってくれていた人もたくさんいるし、ここでもらうわけには・・・・。でも、一歩もひかないKiryu。いつまでも、頑固に断り続けるのも良くない・・・・・・・・・というのは言い訳で・・・・・・・・・
物 欲 に 負 け ま し た (´・ω・`)
ありがとう・・・・Kiryuも、Tellをくれたみんなも、何も言わなかったけど、「あげる、っつっても、。どうせ受け取らないんだし・・早くロットに勝てよ!」と思ってくれていたみんなも、ホントにありがとう!!結局全員が「チョロの手伝い」に来ていた事に変わりなかった・・・。
すぐに覚えるチョロ。「使ってみて〜〜!」といってホネを釣ってくれたので、ワクワクして、詠唱してみた。詠唱長いな〜〜〜〜。って・・・・・・・・・・・
チョロのフリーズが発動。Tomb Mageに85のダメージ。
ぉぃぉぃ・・・・・・・・・・・弱いな!!!!!
MP300以上使ってレジ・・・そりゃ相手はホネだけど、そりゃないよ・・・
みんなも、「ショボ・・・」「レ、レジあるんだ・・・」と言葉が出ない様子。「MBで使わないとね!」「じゃ、じゃあもう一回!」
次ではずすわけには・・・・・・・・印・・つこたろ・・・・。
というわけで、やっとこさホネ相手に600くらいのダメージがでて、ツアーは終了した。
フリーロットって難しい。全員が売る目的の物ならば、出た数全部を売ってみんなでワリカン、がチョロは好きだ。でも、装備できる人、覚えれる人、売る人、目的がバラバラの場合はガチンコロットしかない、と今でも思っている。今回は、使用するのが最初はチョロ一人だったから、(後からGapuelが来たから二人になったけど)なんだか雰囲気が純粋なガチンコじゃなかったな・・・。
そんなにガチンコにこだわらなくても、そういう取得ツアーはどのジョブにも巡ってくるのだから、お互いに手伝いあえばいいじゃん、という意見もあるし、それもそうだとおもう。でもネットって微妙。みんなリアルがあるから、じゃあ、今度は絶対手伝うから!って言ったって、実際のその瞬間にはログインできないかもしれない。結局「してもらってばっかり」になるかもしれない。「してばっかり」になるのは最初にも言ったけど、達成感があって好きなので、いいんだけど、「もらってばっかり」になるのが苦手なのだ・・・。
もし、他の人が、同じ事を言っていたら、チョロは「水臭いなぁ・・・!別にいいじゃん!」って言うだろうと思う。でも自分は、苦手・・・。とても矛盾した考え方だと自分でも思うけど、結局チョロって水臭いヤツなのかもしれない。
そんな水臭いチョロの企画したツアーに参加してくれたみんな、本当にありがとう!!今回物欲に負けてしまったので。しばらくは恥ずかしくてこういうツアーを企画出来ないと思うけど、チョロは都合の悪い事はすぐ忘れるタチなので、次回も、また性懲りもなく何かを企画するかもしれないので、その時はヨロシク・・・。
その日はそれから、ObsidianとGapuelが「要塞の小手クエをやりに行きたい!」との事だったので、ArlimanとObsidianとその友達とGapuelとチョロで、要塞にコッファーのカギ&箱開けに行った。Gapuelはカギを持っていたので後は箱だけで、ObsidianはカギがないのでFOを狩ってカギを出した。結局箱は見つからずカギだけはゲットしてその日は解散となった。
というわけで、チョロ、初めての古代魔法「フリーズ」を覚える事ができた!この先も古代魔法の入手には苦労するだろうけど、いそがずゆっくり入手して行こうと思う。
落ちる前にフラっと一人で入った古墳で、何とトレジャーコッファーを発見。まだまだはけないAFウィザードトンバン(名前あってる・・?)を手に入れて、今日のチョロ・ログアウト。
|
|
|
|